日本300名山 No.55  ニセイカウシュッペ山1883m) 

          平成27年7月4日(土) 晴れ時々曇り

   林道終点登山口(7:05)→あと3キロ地点(8:00)→見晴台(8:25〜30)
  →ニセイカウシュッペ山(9:30〜35)→見晴台(10:20)→あと3キロ地点
  (10:40)→林道終点登山口(11:25)

北海道の300名山制覇に向けて、敦賀港からフェリーで出発する。「すずらん丸」は新しくなり、トレーニングルームやキッズルームも備え、映画やビンゴ大会、クイズ大会、演奏会などエンターテイメントも充実している。


ニセイカウシュッペ山(真ん中の山)

その日は砂川SAまで走り、翌朝4時過ぎ再び走り出す。4時になると北海道は完全に明るくなるので、早朝から活動できる。前回からスマートフォンを持ち歩くようになって、登山口を見つけるのは便利になった。林道にはゲートがあるが、鍵の番号はあらかじめ森林管理署に聞いている。林道終点には1台の車が止まっており、4人組が出かける所だった。シカが2頭現れ、人間をあまり怖がることなく笹を食べている。
 昨夜来の雨のためか、比較的広い登山道はぬかるんでいる、白樺の若葉の間から木漏れ日が射し気持ちがいい。「あと3キロ」の標識を過ぎて、しばらく行けば視界が開け、右手に大雪山系の山々が目に飛び込んでくる。さらに見晴台に立てば、きれいな三角錐のニセイカウシュッペ山の山頂や、岩峰鋭い大槍子槍が前方に見えてくる。
 そこからは高山植物のオンパレードだった。北海道では本州の植物とは微妙に違っているかもしれないが、ハクサンフウロ、ハクサンチドリ、ハクサンイチゲ、シャクナゲ、ツガザクラなどである。頂上に近づくにつれてガスがわきだし、やっとたどり着いた頂上も真っ白なガスの中で、残念ながら何も見えない。先行していた単独行の人に写真を撮ってもらい、早々に引き上げる。
 土曜日とあって次々と登山客が登ってくる。突然ネマガリダケの藪からガサガサと何かが出てくる。鹿か、まさか熊では、と体が一気に硬直してしまったが、出てきたのは頂上で写真を撮ってもらったおじさんだった。タケノコを採っていたということだったが、ビックリさせるのにもほどがある。
 その日のうちに、白金温泉の先の「美瑛富士登山口」まで車を進める。カギが開くか心配だったので開けてみることにしたが、僕が聞いた「24十勝」では開くはずがなかった。いろいろやってみたが開かないので、明日ここを通過する人を待とうと、そこで寝ることにした。


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