日本300名山 No.90   入笠山(1955m)
 
         
                                  
平成28年8月26日(金)晴れ    

  御所平登山口(6:00)→分岐(6:15)→入笠山(6:35~50)→
  御所平登山口(7:10)

 
 甲斐駒ヶ岳と鋸岳
昨日、アサヨ峰に登って流仙荘で汗を流した後、入笠山を目指すべくナビを合わせると全く逆方向を指していた。中央高速に戻って諏訪南ICから林道に入るものとばかり思っていたのだ。何人かの人に聞いたが、行けるとのことだった。約20キロという近さが魅力的だったので行ってみることにした。
 戸台を過ぎてしばらく行くと道はダートに変わり、だんだん荒れてくる。対向車には全く合わず、おまけに強い雨が降ってきて、道は川のようになっている。九州で2回パンクしたり、エンジンカバーを壊したりして以来、林道恐怖症になっているので、不安は募るばかり。細心の注意を払ってゆっくり車を進めるとゲートが現れた。カギがかかっていたらアウトだったが、幸いカギはかかっていなかったので自分で解放した。そこは牧場で、道は立派な舗装路だったので、ようやく安心することができた。
 すぐに登山口が現れたが、そこは御所平登山口で、最初計画していた沢入登山口ではなかった。スズランの季節はマイカー規制で入ることができない最奥の登山口だ。次の日自宅に戻らなければならなかったので、時間節約のためそこから登ることにして、駐車場に車を止めた。
 翌早朝、針葉樹林の中を歩き始めた。日の当たる所ではアザミやアキノキリンソウなどが現れる。樹木の下はびっしりとササにおおわれている。分岐は「岩場コース」を選んだが、大した岩は現れなかった。しかし頂上までは高山植物が続いており、まさに「花の名山」である。この季節、こんなに高山植物が見られるとは想像もしていなかった。タカネナデシコ、ハクサンフウロ、タカネマツムシソウなどだが、いわゆる高山で見かける花よりも大ぶりだった。
 広い頂上に出てまたびっくり。まさに360度の大展望だ。東から時計回りに見ていくと、雲海の上にいちばん近く見えるのが八ヶ岳連峰だ。特徴ある赤岳を始めとする峰々が、逆光に陰を作っている。残念ながら富士は見えないが、甲斐駒ヶ岳が近くに見える。その隣が双耳峰の鋸岳、その奥に間ノ岳が見える。次に中央アルプス。木曽駒ヶ岳や宝剣山が特徴的だ。北アルプスは雲の上に頭が少し見えるだけだが、噴煙を上げる御嶽山や隣の乗鞍岳は大きく見える。僕より先に着いていた若者がバチバチ写真を撮りまくっている。彼が興奮するのも納得
がいく大絶景だった。

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