日本300名山 No.61   六甲山931m) 

                   平成27年
8月28日(金)晴れ

   芦屋川駅(7:50)→高座の滝(8:25)→風吹岩(9:20~40)→雨ヶ峠
  (10:30~40)→六甲最高峰(11:55~12:25)→有馬温泉(14:10)

前日若狭舞鶴道の西紀SAで寝た。家から3時間足らずで着いてしまった。そこから有馬温泉まで1時間足らず。駐車場に車を止めて6時53分発の電車に乗る。何度か乗り換えて阪急芦屋川駅から歩き始める。駅から2ヶ所案内はあるが、住宅街に入ってから急にわからなくなり、女性二人組とあちこちさまよい、地元の女性に聞いてようやく分かった。比較的新しい住宅街で、道路がたくさんできてわかりにくくなってしまったそうだ。それでも立派な家が並び、さすがに芦屋の富裕層が住む所だ。
 まだ開いていない2軒の茶屋を過ぎるとすぐ高座の滝に出る。この滝は高さ10メートルほどで、昔は修験者の道場として使われていたそうだ。岩がゴロゴロするロックガーデンではまともに太陽が当たり、久しぶりの登山でもあったためかかなり息が上がり、心臓にこたえた。それでも何とか「風吹岩」と言われるところにやってきた大きな岩がいくつかありさわやかな風が吹き渡っていた。
 六甲最高地点の案内を見ていたので北に向かって進もうとしたら、そこにいたおじさんにこちらの方だと言われて半信半疑で降りていくと、なんとなく荒れていて厳しい下りだった。いったん戻るとおじさんに「この道しかない」と地図を見ながら言われたので、ふたたび先ほどの道を進んで行くと岡本駅に行くようになっていた。今度は確信して戻って行くと件のおじさんと女性二人組が降りてきた。「この道は間違ってますよ。」と言うと3人も僕の後についてきた。そしてこの四人組は最高峰までいっしょに行くことになった。 
 この間、時間にすれば15分ほどだったので大したロスとはならなかった。堺市に住む二人組だったが、そのうちの一人が敦賀出身だと分かり話が弾む。雨ヶ峠のベンチで一休み。僕は東お多福山に行きたかったがおじさんに却下され、七曲りを経て頂上を目指す道を行くことにした。階段が続き結構つらく、2度ほど足がつりそうになった。女性は楽しいと言っていて、登山の素質は十分と見た。車が走る音が聞こえてくると一見茶屋だ。自転車で登ってきた人もいる。最高峰はさらに上だ。コンクリートの道は余計に辛く感じるが、眼下に神戸の街並みや大阪湾が俯瞰できる。
 広い頂上には高い頂上を示す標識と三角点がある。かわるがわる写真を取り合う。奈良から来たというおじさんに続いて、僕も下山する。ほんの2時間ほど一緒に歩いただけだったが、別れは一抹の寂しさを感じた。
 
魚屋(ととや)道を下って有馬温泉に向かう。今は「太陽と緑の道」という派手な名前がついている。確かに緑におおわれた気持ちの良い道だが、ほぼ900メートルを登ってきた足には有馬温泉が長く遠く感じられた。


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