日本300名山 No.62   龍門岳904m) 

                  平成27年
8月29日(土)曇り

   吉野山口駐車場(6:05)→龍門の滝(6:15)→龍門岳0.75km標識(7:00)→龍門岳
  (7:45~55)→龍門岳
0.75km標識(8:20)→龍門の滝(8:45)→吉野山口駐車場
  (8:55)

 前日2時過ぎ六甲山から下山して、有馬温泉から中国自動車道、近畿自動車道を通り香芝ICで降りる。交通量が多いのでとても心配であったが、何とか1時間ぐらいで通り抜けることができた。所が、そこからの道で何回も渋滞や赤信号があり、吉野山口のバイオトイレのある駐車所場に着いたのは5時半を回っていた。
 駐車場でぐっすり寝て、林道を歩き始める。すぐに杉林の中にハンモックがいくつか吊るされた、ミニアドベンチャーランドのようなものが現れる。子供会の行事などに利用されるのかもしれない。久米仙人の窟跡の石標を左に見ながら進んで行くと龍門の滝がある。滝の頭は二段になって滑り降り、あとは龍のように蛇行して流れている。新しい木製の階段がついていて下まで降りられる。また蛇行する沢に沿って遊歩道もつけられており、地元の観光に対する意気込みが感じられる。その上には龍門寺塔跡があり、礎石から当時の様子を想像することができる。
 龍門岳は全山杉に囲まれている。切り出しに使われていると思われる立派な林道を登って行く。枝道や山林関係者の駐車場所もある。やがて林道は登山道に変わり、沢から離れていく。龍門岳0.75km標識を過ぎると傾斜はますますきつくなる。杉林の下にクマザサが現れ始め、クマザサは高度を増すにつれてだんだん大きくなる。最後の急登を超えれば、嶽神社の祠がある頂上に着く。杉におおわれて、視界は無い。
 昨夜の雨で濡れた登山道を滑り降りながら、この山は一体なんだったのだろうかと考えていた。確かに遺跡や滝などの見どころは山麓にはあるけれど、頂上まで周りがほとんど見えない登山であった。この山の魅力は、よく写真で見る
津風(つふ)()湖からの眺めの素晴らしさなのだろうか。  
 1時間で駆け降りてしまい
津風(つふ)()湖を目指した。しかし、気付くと反対の方向に走っており、それが家に帰る方向だったので、そのまま走り続けてしまった。家には思ったよりずっと早く着いたが、龍門岳の雄姿を見るのはお預けとなってしまった。

top   日本300名山