日本300名山 No.87   諏訪山(1549m) 
             
                                                     平成28年7月23日(土)曇り  
 

   浜平登山口(7:05)→湯ノ沢の頭(8:40)→避難小屋(9:25)→三笠山(10:15~20)
  →諏訪山(11:25~45)→三笠山(12:10)→避難小屋(12:50)→湯ノ沢の頭
  (13:30~35)→浜平登山口(14:45)

横川SAで前泊。峠の釜めしを久しぶりに食べ懐かしかった。諏訪は長野県を思い出させるが、諏訪山は群馬県の上野村にある知名度の低い山である。登り口は2ヶ所あるが、前日ネットで見た浜平コースから登ることにした。ふもとに温泉があるのもいい。
 駐車場を案内に従って降りると、いきなり大きな鳥居が現れる。鳥居の下に橋があり、渡ると左手に登山口の案内板がある。川の対岸には数軒の家があり、犬がやたら吠える。すぐに浜平鉱泉の廃屋があり、往時が偲ばれる。道は沢沿いに続き、右手の崖に沿って木段が数か所つけられている。前日の雨で木が濡れていているので、慎重に歩く。滑って落ちたら大怪我をするだろう。道は沢を数回渡渉して反対側の山際につけられた山道を歩く。小規模の山崩れが数カ所あり、道幅がとても狭くなっている所がある。
 上流に進むにしたがって、石には苔が生えている。滑らないように要注意だ。見上げると若葉がとてもきれいだ。沢を詰めるとようやく尾根に向かう急登が始まる。この道が結構長く、ジグザグにつけられているものの、かなり体力を消耗した。尾根に出てすぐに湯ノ沢の頭に着く。ここは楢原コースとの合流地点だ。周りには濃いガスが漂い、幻想的な雰囲気を漂わせている。
 ゆるやかな稜線を歩いて行くと、トタン張りの避難小屋が現れる。残念ながら、屋根には穴が開き使い物にはならないだろう。ここからが正念場で、アルミの梯子やロープが連続する。これらを超えると三笠山の頂上で、御堂が建っている。天気が良ければ素晴らしい眺望が得られるらしいが、今日は周りはガスにおおわれていて何も見えない。
 案内に従い諏訪山を目指す。途中の岩場はロープを伝わずには降りられず、ちょっと迫力があった。頂上直下で道に迷ってしまう。まっすぐ進む道と後ろに登って行く道があるのだが、まっすぐ行くと崖になっていて道は途切れてしまっていた。後ろに登って行く道には赤いテープがあって大丈夫そうだったが方向に確信を持てず、来た道を少し戻って分かれ道などがないのを確認して、ようやくその道で間違いがないという自信が持てた。しかし30分ほどのロスであった。 
 頂上は樹林帯に囲まれているので何も見えない。もっとも今日はガスがかかっていて周りは白の世界なので、天気と関係ないことではあった。疲れていて用意していたパンを食べる気にもならず、早々に下山した。そのころになってようやく太陽が顔を見せ、三笠山の三角錐や、周りの山々を眺めることができた。本当に奥深い所だ。
 かなりばてて駐車場に着いたが、浜平温泉「しおじの湯」で汗を流せば元気も回復し、大弛峠に向かって車を走らせた。


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