300名山 No.77 平成28年4月1日(金)曇り |
垂桜登山口(11:20)→七岳分岐(11:45)→5合目(12:20)→杖捨祠 |
昨年の6月に訪れた時は雨で登山を断念したが、垂水市まで同じ道をたどったので、見慣れた風景に懐かしささえ感じた。垂桜の集落は山奥にある。登山口はさらに4キロ林道を走らなければならない。ある程度覚悟はしていたものの、不安を感じながらたどり着いた登山口には1台の車も無かった。 高隅山は大隅半島にあ ![]() 足元に、釣鐘のような形の白い花の群落が現れ、ほっとさせてくれる。時々、落ちた椿の花が登山道を赤く染めている。道は険しくなり、雨の後で滑りやすい。火山灰が流れて、岩が露出している所もある。ロープがつけられた岩場に着くと5合目である。 雨でえぐられた登山道をさらに進むと、右手に小さな祠が祀られている ![]() 誰もいない頂上には強い風が吹いていて、白いガスは吹き飛ばされても次から次へとわいてきた。風を避けて岩陰で、昨日福井で買っておいたパンをかじる。まっ白のガスの中をひたすら登り、視界の全くない頂上は何と表現したらいいのだろう。セルフタイマーで撮った1枚の写真だけがこの山に登ったという証拠だ。 帰路2度滑って転んでしまい、リュックやズボンは泥だらけ。しかしすぐに次の山を目指す。東九州自動車道の無料区間で降り、都城で宮崎自動車道に乗って北上し、川南PAで寝る。 後日談になるが、数日後自衛隊機が墜落したのは、同じ高隈山系で2番目に高い御岳の近くであった。 |