日本300名山 No.96   太郎山 (2368m) 

            
平成29年5月29日(木)晴れ  

   山王峠登山口(6:35)→山王帽子山(7:30)→小太郎山(9:05)→太郎山
  (9:35~55)→小太郎山(10:15~25)→山王帽子山(11:45)→山王峠登山口
  (12:25)

 前日、「越前大野城マラソン」に参加した大学時代の友人に会う。約40年ぶりの再会であったが、昨日のことのように思い出話が飛び交う。別れた後福井には戻らず、白鳥ICから東海北陸自動車道に乗り、北陸、関越自動車道を経由して土樽PAで寝る。
 5時ごろ沼田ICで降りて日光に向かう。早朝だったからか意外に早く登山口に着いた。1台の車が止まっていたので、安心して笹でおおわれた登山道に足を踏み入れる。作今、熊の被害が話題になっているので、足元が見えにくいような道は、さすがに少し緊張する。コメツガに囲まれた急登を行くと、早くもまだら模様の雪を残した日光白根山が見えてくる。
 一つ目のピークである山王帽子山には展望は無く、山頂を示す標識が無ければ通り過ごしてしまっただろう。その先から展望が開ける所があり、どっしりした台形の男体山とその右に広がる戦場ヶ原が見渡せる。左手の木々
 小太郎山から見た男体山
の間からは目的の太郎山と小太郎山が並んで見える。振り返れば山王帽子山が屏風のように立ちはだかっている。登山道の途中に雪の塊が残っていたりするが、ビデオカメラを通してみると氷河のように薄青く見える。
 二つ目のピークである小太郎山は岩場で、木が生えていないので展望は抜群だ。やはり男体山が堂々とした姿を見せているが、その右手の中禅寺湖は太陽の加減か深い緑に見え印象的だ。  
 小太郎山からの岩場は、予備知識がなかっただけにヒヤリとした。ストックは剣ヶ峰に残して慎重に越して行った。岩場を過ぎると割と平坦な尾根歩きだったが、一カ所登山道にかなり長い雪渓が残っていた。太郎山の頂上も開けており、展望は抜群だった。白い雪をかぶった燧ヶ岳と至仏山が思いがけず近くに見える。遠く白く輝く山並みは飯豊連峰であろう。
 すぐ次の山である袈裟丸山へ向かったが、林道に入る前に「サンレイク草木」でお風呂に入った。65歳以上は400円となっていて、ちょうどその時は誰も入っていず、大きなお風呂を独り占めしたのは痛快であった。

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