日本300名山 No.86  ()溝山(みぞさん)(1022m)
 
         
                                         
平成28年5月21日(土)晴れ  

   八溝山(14:55)→銀性水(15:00)→日輪寺(15:25~30)→八溝山
  (16:05)

 七ヶ岳から下山した後、一路次に登る八溝山を目指した。よく耳にするが初めて通った那須塩原温泉や僕の生徒が進学したことがある大田原市の国際医療大学の横を通って蛇穴(じゃけち)を目指す。登山口はすぐ先で、立派な鳥居が林道を跨いでいる。予定では明日登るつもりだったが、舗装されたきれいな林道を走ると頂上に着いてしまった。車で頂上に行ける山は興ざめで、急に下から歩く気が失せてしまった。
 かつての信仰の山であり、頂上には

頂上にある八溝嶺神社
立派な()(みぞ)()神社がある。その横には城を模したコンクリート製の展望塔が建っている。ここまで道路が通じていたから建てられたのであろうが、山にはまったく不似合いだ。しかし最上階からの展望は素晴らしかった。澄んでいれば富士山も見えるそうだが、今日はどんよりとした曇り空だ。それでも日光や那須連山、磐梯山などを同定することができた。
 車で頂上まで行って登ったことにするには申し訳ないので、中腹にある日綸寺まで歩いてみることにした。ブナの青葉が美しく、時々現れるツツジの朱色を引き立たせていた。このツツジは神社の周りにも多く見られたが、まさに今が盛りである。すぐに
銀性(ぎんしょう)(すい)の案内板が現れる。「八溝5水」と言われる湧水の一つだ。その中で水戸光圀は金性水を好んで飲んだと伝えられている。
 ブナやミズナラの林の中の整備された登山道を下って行けば、飛鳥時代に開かれたという日輪寺に着く。屋根と柱が朱色に塗られていて少し派手な感じもするが、もちろん最近(1973年)に再建されたものである。人一人いない寺は静寂につつまれていた。

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