日本300名山 No.57   余市岳2013m) 

          平成27年7月
6日(月) 晴れ

   駐車場(7:30)→旧登山口(8:35)→見晴台(10:05〜15)→余市岳(11:25
  〜12:00)→見晴台(12:50)→旧登山口(14:00)→駐車場(15:00)

昨日ナビの通り車を走らせると、富良野を抜けてから心細くなるほど長い時間をかけて滝川ICに着いた。暗くなり始めたので来た時と同じ砂川SAで寝る。
 早朝4時過ぎから車を走らせ、小樽の手前の
朝里(あさり)ICで降り、一路キロロスキー場を目指す。立派なスキー場の建物の先に、登山者専用の駐車場がある。すでに2台の車が止まっていた。約4キロの長い林道歩きから登山が始まる。林道の終点にはリフトとロッジがある。この林道はスキーシーズンに物資や人を運ぶためのようだ。
 登山口が分かりにくい。5分ほどうろうろしてリフトの下に大きな標識を見つけたが、できれば林道沿いに案内が欲しいものだ。しばらくは余市川源流の沢をたどるが、やがて広い作業道跡になり、急斜面の本格的な山道に変わる。時々樹林帯の間から余市岳らしいなだらかな頂上部が見えている。小さな湿地帯にはミズバショウが咲いていた。ラジオではワールドカップ女子サッカーの決勝戦をやっていたが、早々に点を取られて意気が上がらない。
道がゆるくなるとネマガリダケの林に変わり、左手奥に「飛行場」と呼ばれる朝里岳から続く平坦な一帯が見える。ゴンドラからの道を合わせて少し進むと、見晴台と呼ばれる小さな広場がある。前方に余市岳がきれいな三角形を見せている。登山道が蛇のようにうねっているのがはっきりとわかる。「さあ、あとひと登りだ」と自分を励ます。
 所がそうは問屋がおろさなかった。どこまで行っても頂上らしき所に着かないのだ。やがて、雨が降れば川になると思われる赤土の道に変わり、ハイマツの林を分けていくと遭難碑と観音像がある広場に出たが、そこも頂上ではなかった。さらにハイマツのトンネルを抜けると白骨化したハイマツの広場に出る。昭和49年の山火事で焼けた跡だ。
 ようやくたどり着いた誰もいない頂上から羊蹄山や積丹半島の山々や札幌市郊外の山々を見渡せた。登山口のキロロリゾートもずいぶん遠くに見える。さわやかな風が渡り、「ああ来てよかった」と思う瞬間だ。
 久しぶりにベッドで寝たくなったので、小樽のビジネスホテルに泊まることにした。夕食は近所のおばあさんの店でジンギスカン鍋を食べる。とてもおいしく、久しぶりに充実した食事だった。


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