日本300名山 No.76  横手山2307) 
             
                                      平成27年11月4日(水)晴れ

   渋峠駐車場(9:30)→横手山(9:55~10:05)→渋峠駐車場(10:20)

 ヶ岳に登った後、熊の湯温泉のある硯川バス停から渋峠までバスで行き、横手山から草津峠や志賀山を経由して硯川へ戻ってくる計画を立てていたが、バス停でいくら待ってもバスは来ない。今の季節は渋峠までバスは行かないことが分かり、自分の車で峠まで行くことにした。したがって、又もや歩行時間の短い登山となってしまった。
 横手山スキー場のゲレンデから登るのが現在のルートなのかもしれないが、その入り口に気づかず、ガイドブックにあった一般車両通行止めの車道から登る。スキーシーズンや休日にはチェーンが外され一般車両も入れるのだろう。山頂にはヒュッテや日本一高所にある手作りパン屋さんがあるのだから。日陰にはまだ路肩に雪が残っている広い道路を登って行くと、あっけなく山頂部に出る。平坦な山頂には無線中継所の電波塔やヒュッテが建っており、工事関係の人たちがあわただしく働いていた。  
 三角点のある山頂はリフトの横から鳥居をくぐるとすぐである。しかし道は雪が凍結していてツルツルで滑りやすい。頂上には高く積まれた石の上に小さな祠が建っており、北アルプス方面の大展望が開けている。岩菅山の奥に草津白根山を望め、白い噴煙が見える。志賀草津道路が山肌を縫い、箱庭のような道路に何台かの車がアリのように動いている。朝登ってきた笠ヶ岳も、ここから見ると眼下になる。岩の突端に鷹のような鳥が羽を休めている。何と壮大な眺めであろうか。
 帰りはスキー場を通った。赤茶色のゲレンデを、足元を気にすることなく歩けるのもまた楽しい。何と15分で降りてきてしまった。家にこれから帰ると電話すると、朝早くに二つの山を登ってしまったことに驚いていた。
 帰りの高速道路から黒姫山や妙高山がいつになく美しく見えた。

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