No.85      会津駒ケ岳 (2133m)

                    
平成13年10月7(日) 晴れ 
   登山口(5:45) → 水場(7:00〜05) → 展望台(8:00) → 駒大池 
   (8:15〜25) →  会津駒ヶ岳頂上(8:35〜50) → 駒大池(9:00) →
   展望台(9:15〜20) → 水場(10:10) → 登山口(11:05) 

  前日9時頃林道終点の登山口に入った時は10台程の車が止まっていたにすぎなかったが、朝起きてみるとあまりにも人と車が多いのに驚いた。三連休のなか日だから仕方がないのかもしれない。
 10分ほど歩いてビデオカメラを忘れたのに気がついた。あわてて車に戻ったら「もう降りてきたんですか」と驚いたように声をかけられた。それにしても今回は出がけにバタバタしたせいか、忘れ物やついてないことが多かった。肝心な地図を持ってくるのを忘れたし、ベルトをしてくるのを忘れた。おまけに、堀之内から国道252号線に出るのがわからず、さんざん迷った。あとは帰りに交通事故にあわないように気をつけなければならないと肝に銘じた。
濃い霧の中、唐松林の急坂を登り始める。少し我慢して登って行くと、道は少しずつゆるやかになり、やがて紅葉した木々が現れる。快適な登山道だ。ダテカンバの白い幹と黄色い葉が印象的だ。
 「水場まで往復3分」と書いてある地点に来たが、今日は太陽が霧にさえぎられて暑くもなく、喉も渇かなかったので少し休んで先を急ぐ。紅葉はますます赤味を帯び、正に今が盛りである。
 道は木道になり、すぐ会津駒ヶ岳の展望台に出る。残念ながら真っ白で全く山は見えない。湿原に出ると、草紅葉の丘の上に駒ノ小屋が見えてきた。オレンジ色の草原とその右手の緑の笹原とは好対照をなしていた。
 駒ノ小屋のすぐ下にある駒大池の前には立派なテーブルとイスがいくつも並んでいて格好の休憩所になっている。そこから頂上までも木道が続いており、土を一度も踏まずに頂上に立てる。せまい頂上には幸いなことに先客が4人しかいなかった。
 しばらくするとうそのようにガスが晴れ、青空が見えてきた。雲海から燧岳の双耳峰が顔を出した。奥白根山などの日光連山も意外なほど近くに姿を現し出した。幕が上がってショーの始まりのようであった。
 駒大池まで戻って見上げると、登っている時は見えなかったなだらかな頂上が望める。なるほど、堂々としたいい山である。会津駒ヶ岳を背に、前方に燧岳を見ながら池塘の広がる草紅葉の中を歩いて行く。
 展望台からは、左端に会津駒ヶ岳、右手に中門岳に続く尾根が広がり台形に見える。紅葉もこのあたりでは見ごろで、青空をバックにした錦絵にしばし見とれていた。登山者がひっきりなしに登ってくる。こんなに人の多い山は夏の白山以来である。そして、みんなが紅葉のすばらしさを愛でている。
 下山後、「駒の湯」で汗を流す。改築したばかりの風呂はとてもきれいで、露天風呂にぽかっと浮かんでいたら何とも言えずいい気持ちだった。