No.32        天 城 山(万三郎岳1406m)

                 平成11年5月22日(月)  晴れ 

   天城高原ゴルフ場(5:40) → 分岐(5:55) → 万二郎岳(6:45〜50)  → 
   (8:05〜35)  → 十字路(9:05) → 分岐(10:05)  → 
   天城高原ゴルフ場(10:20)

 
 
         万二郎岳から万三郎岳を望む
 
 剣山に続いて2回目の駐車場泊まり。9時頃着いた時は1台も車が無かったのに、朝になると10台以上の車が止まっていた。5時半頃ツアーらしきバスも入ってきたが、とても静かで整然としており、気がついた時には全員山に入っていて、バスはからっぽだった。よっぽど指導者がしっかり しているか、客の意識が高いのだろう。
  サルスベリのようにてかった表皮を持つヒメシャラやブナの美しい原生林におおわれた道を、万二郎岳を目指して歩き出す。左手に林を通してゴルフ場のグリーンが見え隠れしている。
  万二郎岳の少し手前で一気に視界が開けて、富士山が真正面に見えてきた。原生林のはるか上方にぽっかり浮かぶ姿は、なぜかアフリカのキリマンジャロを思い出させた。
  視界がきかない万二郎岳から万三郎岳を目指して一旦下って行くと、馬の背という所に出て、均整のとれたお椀型の万三郎岳が全貌を表してきた。そしてその右手には、またしても富士山が絵画的な美しさを見せていた。独立峰であるためにその高さが際立っている。
           万三郎岳から見た富士山

  そこから山頂にかけては楽しい道である。時々アマギツツジのピンクの花が天井のように空をおおっている。鞍部に着くと、今度はアセビのトンネルである。散り残った白い花がかろうじてすがりついている木もあるが真っ盛りであればいかばかりであろう。石楠立からはシャクナゲの群生地が続く。われわれは赤い花を見かけると、道を外れてでも近づいて行って思い思いに観賞した。人が3人でやっと抱えられる程のブナの大木も見事であった。
  天城山系の最高地点である万三郎岳も、頂上は灌木でおおわれていて見通しが悪いが、ただ一カ所北の方だけ開けていて、やっぱりそこから見事な富士山が姿を表していた。
  帰りは周遊するコースをとったが、十字路まではシャクナゲのオンパレードであった。白や薄ピンクや赤い花々が、今を盛りと咲き誇っていた。