日本百名山   天城山(1406m)

                    
2025年5月29日 曇り

  天城縦走登山口(9:00)→万二郎岳(10:30〜11:00)→石楠立(11:45〜55)
 →万三郎岳(12:35〜13:15)→天城縦走登山口(15:55)

 前日伊東に着いて、せっかくだから以前に登って感動した大室山に登ることにした。何を勘違いしたか、バスの行先は小室山だった。「リッジウォーク」などとすごい宣伝をしていたからかもしれない。しかし初めての山だったし、頂上から伊豆大島や明日登る万二郎岳などを望むことができて納得することにした。

翌朝、一番バスで出発。登山客の少なさがシャクナゲの季節が終わっていることを示していた。帰りの時間が決まっていて、たっぷり時間があるのでゆっくり登って行った。歩き始めの登山道はかなり荒れていた。途中のヒメシャラの大木にはびっくりする。やがて鮮やかなオレンジ色のアマギツツジが現れてくる。今が最盛期で、どの花も生き生きとしている。ヒメシャラの並木を越せば再びアマギツツジの出迎えだ。興奮してビデオをまわしているうちに万二郎岳に着く。

着いた時は真っ白で何も見えなかったのに、見る見るうちにガスが晴れだし、これから登る万三郎岳とそれに続く山並みが姿を現してきた。後から登ってきた登山客としばし感動の声をあげていた。そこから少し歩くとますます展望は良くなり、相模湾まで俯瞰することができた。右手に目を移せば、眼下に天城高原ゴルフ場が広がっている。

アセビのトンネルを抜けて行くと、ポツポツとアマギシャクナゲが見られるようになった。残念ながら花弁の淵が枯れかかっているのが多い。そこから何人かでシャクナゲ探しが始まった。登山道を外れた急斜面に満開の花を見つけたりして大騒ぎする。終わりかけとは言え、これだけ多くのシャクナゲを見る事が出来て満足だった。

万三郎岳に近づくにつれて、紫色のトウゴクミツバツツジを見られるようになった。これもまた多くの花をつけ、我々の目を楽しませてくれた。頂上では5,6人の登山客が昼食をとっていた。僕もコンビニのおにぎりでお腹を満たすことにした。

 帰路は周回コースを降りることにした。いきなりの急坂でびっくりしたが長くは続かなかった。涸沢分岐を過ぎると道は穏やかになるが、迷いやすい所が何個所かあった。一度、上から声をかけられて間違いに気づき、本道まで急坂をよじ登らなければならないこともあった。バスまでの時間があり過ぎるのではないかと心配だったが、なんのことはない、登山口に着いてみればちょうどいい時間となっていた。