福井の山   赤坂山(824m)

                    2025年6月8日  曇り

  マキノスキー場駐車場(7:55)→寒風(10:27)→赤坂山(11:15〜12:05)→
 ブナの木平(12:50)→マキノスキー場駐車場(13:45)

 赤坂山には登山口を変えて何度か挑戦しているが、マキノスキー場から寒風経由で登るのは初めてだ。広いゲレンデは色とりどりのテントで埋め尽くされていた。ゲレンデを通り抜けると「寒風登山口」と書かれた標識が現れる。女性群は歩くのが早く、ついていくのに苦労する。花などゆっくり撮っている暇がない。同行のSさんは写真を撮るのに忙しいので、2人でゆっくりみんなの後をついて行くことにした。

この辺りで見られるのがヒメウツギやコアジサイ、タニウツギなどである。一瞬右手が開けている所があり、眼下にメタセコイヤの並木がきれいに見えていた。ブナの立派な林を抜けて登り返せば「寒風」に着く。広場からの眺望は抜群。低い山並の先に琵琶湖が広がっていた。

寒風からの下りが、このコースで一番感動する所だ。目の前に緑の草原が広がっており、登山道が線を描いている。その中を早くもわがグループの女性陣が歩いている。豆粒のように見える姿もビデオカメラをズームにすれば、楽しそうに歩いている様子が手に取るようにわかる。

気持ちのいい草原の途中からは西方ヶ岳や野坂岳などが山の間から顔を覗かせていた。低木の薄暗い林を抜けるとようや前方に三国山と赤坂山が並んで見えてくる。サツキの赤やセイヨウサンザシの白い花が鮮やかだ。マキノと福井県を結ぶ「粟柄越」であと400mだが、長年の雨のせいか砂削られていて歩きにくい。頂上がだんだん低くなると人の声も大きくなり頂上は近い。

頂上から「明王ノ禿」まで足を延ばす元気な人もいたが、そこで昼食。山頂からは大きな三角錐の三国山や琵琶湖、伊吹山、若狭湾など大展望が広がっていた。眼下の工事中の鉄塔や電線が興ざめではあったが。

帰路は「ブナの木平」を通る道を選んだ。いちばんよく登られている道だそうだが、登り一辺倒で結構急登もある。やはり風景もいい「寒風」経由の方がいいのではないかと思った。
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