No.51        阿蘇山(1592m)

                    
平成12年3月18日(土) 晴れ 

   火口西(14:15) → 中岳(15:10) → 高岳(15:30〜40) → 中岳
   (15:50〜16:00) → 火口西(16:50)
  米塚や草千里を経てロープーウェーの所まで行く道は、30数年前自分が高校生の時と17年前教師として修学旅行で通った道であり、とても懐かしかった。阿蘇町営道路でロープーウェーの西駅まで車で上り、遊歩道を歩き始めた。
 月の表面のように見える砂千里ケ浜を左手に見下ろす小さな丘を経て、いよいよ溶岩の急登が始まった。さすがにこの時間登る人はいないが、外人のグループが下りてきた。気軽に声を掛けてきて、本当に陽気である。しかし、あの軽装で頂上まで行ったのだろうか。 
  やがて火口の縁を歩くようになり中岳が前方に見えてきた。火口である左端がストンと切れ落ちており、風の強い日などはとても危険である。
  時間に追われてとにかく頂上を目指す。岩がゴロゴロした最後の登りにかかると、あっけなくそこは頂上だった。頂上は360度の大展望である。もう一つのロープーウェーの終点である火口東が真下に見える。鷲ケ峰や虎ケ峰といった岩峰はさしずめミニ穂高といった感じである。
  風が強く温度も下がってきたので、早々に下山にかかる。帰りは中岳で休む。このコースで一番火口に近い場所であり、高岳の展望台でもある。これが最後とばかりに雄大な景色を写真とビデオとこの目にしっかり焼き付けた。
  帰りは砂千里ケ浜の中を歩いた。砂漠の中に盛り上がった小山が点々としており、宇宙映画のセットの中を歩いているような錯覚を感じた。そして足元から起こるモウモウとした砂塵が、逆光の中でキラキラ輝いていた。