バンビーライン 

                       平成23年9月9日(金)晴れ

  勝山駅登山口(10:35)→第一展望台(10:50〜55)→第二展望台
 (11:25〜30)→三角点(11:40)→発坂・比島観音分岐(12:15)
 →比島登山口(12:25)→比島駅(12:45)

 山王あたりから勝山まで中部縦貫道路が完成していてびっくり。これが福井までつながると勝山はとても便利になる。勝山駅の駐車場横が「バンビーライン」の登山口になっている。駅から降りてすぐの登山口も珍しい。ちなみに、バンビーという名前は鹿谷町の鹿から命名されたそうだ。
 登山口の絵地図が描かれている看板は夏草に隠れそうになっている。最近歩く人も少ないのか、日当たりが良すぎるのか、登山道は夏草に覆われている。登山道はプラスチックの階段になっているので、その階段を足で探りながら登っていく。勾配はかなりきつい。春先はカタクリの名所であるそうだが、今はその面影もない。 第一展望所に着くと、眼下に勝山の市街が広がっている。その後ろに、法恩寺山と経ヶ岳が屏風のようにそびえている。荒島岳も右隅にきれいな三角形を作っている。それにしても勝山の駅が橋を渡った町はずれにあるのはとても奇妙だ。
 トラバースする所に大きな朴の木が立っている。樹齢はどれくらいになるのだろう。尾根に出ると木立の間を歩くようになるのでとても涼しいし、足元にもう夏草もなく気持ちの良い尾根道だ。
 第二展望台にはベンチがあって、ここからも勝山市内が一望できる。越前大仏の建物と五重塔、恐竜博物館の銀の卵がよく見える。ただ蚊が顔の周りをうるさく付きまとうのには閉口した。
 このコースの最高地点である三角点からは見晴らしはない。クヌギやアズキナシの大木が日影を作っている。何度かアップダウンを繰り返し、発坂と比島観音の分岐点から右に折れ急坂を下るとすぐ比島観音に出る。平らになっている所に小さな観音堂が建っている。こんな山深い所まで、比島部落の人達がお参りするのだろうか。かなり荒れた登山道を下っていくと、杉林の間からアスファルトの道が見えてきてホッとする。
 比島駅に着くと、まだ30分ほど待ち時間があったので昼飯にする。山の中では蚊が多く食べる気がしなかったのだ。ホームの日陰に座っていると涼しい風が渡っていてとても気持ちがよかった。ひと駅で勝山駅に着いてしまったが、なかなか素敵な周遊コースだと思った。

         福井の山