屏風山 (1354m) |
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林道ゲート(7:55)→登山口(8:55)→尾根取り付き地点(9:25〜30)→ |
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峠を越えるときれいに舗装道路に変わり、猫峠林道終点からは未舗装のがたがた道になる。河内谷林道を5キロほどはいるとゲートがあり、車を道路脇に止める。見上げると屏風山のきれいな双耳峰が見えている。林道から左手の広い河原に降りる。 しまらく水のない沢を歩き、左奥に見えてくる堰堤を越える。どこから越えていくのか想像もつかなかったが、S先生は下調べ万全と見えて、隠れているように設置されている鉄の取っ手を難なく登っていく。 小さな滝の手前が岩の絶壁になっていて危険であるが、渡してある丸田に足をかけてなんとか越えていく。川を渡ったり中州を歩いたりして遡っていくが、思ったより目印のテープが少なく、もし一人で来ていたらとても不安に感じるだろう。 やがて右手上方の崖にロープが見えてきた。登り口にしては急すぎるし、あるはずの標識もないのでS先生はここから登るのではないと判断して先に進んでいった。(僕は登るために誰かがロープをかけたのだから、ここから登るに違いないと、半分登る気になっていた。) S先生の判断は結局正しく、しばらく行くとどこかの山の会が取り付けた黄色い標識が見えてきた。そこもロープのかかるかなりの急登で、その急登は県境の稜線にでるまでずっと続いた。木の根に手をかけてなんとか体を持ち上げていく。シャクナゲが群生していて、その季節になれば可憐な花が疲れも忘れさせてくれるのかもしれない。 県境からは気の根が張っていて歩きにくいのと、リュックにくくりつけたストックが低い枝に引っかかったりして苦労する。時々屏風山の頂上部が見えてきて励ましてくれる。檜の大木が現れると、こんどは笹の藪である。再びの急登と背丈を超える笹が足下を隠して歩きにくい。両手で笹をつかみ一歩一歩進むより方法はない。 頂上で先着のS先生が手を振っている。ようやく最終目的地が見えてきてほっとする。笹の背丈はだんだん低くなり、振り返ると岐阜県側の深い山並みが見える。頂上には三角点と山岳会の朽ちた標識があるだけだった。しかし風のない穏やかな頂上で、周りの景色は抜群で、平家岳、経ヶ岳、荒島、姥ヶ岳、能郷白山などがはっきりと見える。残念ながら白山や御岳の方は上部にガスがかかっていた。景色を堪能し、おいしいうどんを食べて下山にかかる。 |