海外トレッキング日記  花のカナディアンロッキー 2026年

1日目(7月7日)

 メニー・スプリングス

初めて京成ライナーに乗る。指定席で一つの駅しか止まらないので快適だ。カルガリーまでの直行便であるウェストジェット機も揺れることも無く快適だった。レンタカーを借りるのに、メインドライバーの交代などもあり、かなり時間を要した。
 広いカナダの平野を快適に運転して「メニー・スプリングス」に到着。湧水でできた小さな湖を周遊するハイキングコースだ。多種多様な高山植物を見られることでも有名だ。トレイルは起伏が無いのでスニーカーでも十分だ。小さな枝を集めたビーバー・ダムも見られ、何と野生のビーバーを見る事ができた。夕食はケンタッキー。

2日目(7月8日)

 サンシャイン・メドウズ

回も行った「サンシャイン・メドウズ」だが、花に惹かれてもう一度訪れることになった。途中でビッグホーンシープに会えたのはラッキーだった。前回はロッジまでバスで行ったが、今回はゴンドラとリフトでスタンディッシュ展望台近くまで上がってしまう。早くも高山植物が見られ、マウント・アシニボインも顔を出している。
 展望台からは山々に囲まれた3つの湖が眼下に見える最高の景色が望まれる。今回は湖まで降りることになるが、途中の高山植物がわれわれを楽しませてくれる。黄色いカタクリの群落は圧巻であった。
 夜は、ピザ、肉団子、サラダなどを分け合って食べたが、その値段にびっくり。

3日目(7月9日)

 ラーチ・バレー

昨日と同じコーヒーショップで朝食。お昼のパンも買う。モレーンレイクまでは一般車乗り入れ禁止なので、バンフからツアーバスに乗る。何個所かで乗り降りでき、ガイド嬢が計画の手伝いをしてくれる。途中で野生のクマに遭遇できた。バスの中からゆっくり見ることができてラッキーだった。
 モレーンレイクは人であふれていた。みんなターコイズブルーの湖面に惹きつけられてやってくるのだろう。僕らはスイッチバックの登山道を登って行く。やがて木々はカラマツに変わりラーチ・バレーが始まる。ラーチとはカラマツのことらしい。ほどなく行くと小さな清流があり木橋を渡れば視界が広がる。眼前にそびえるテン・ピークスの山々が圧巻だ。
 雪渓の横を通り目標のミネスティマ・レイクに出る。湖はほとんど雪におおわれているが、一部雪が解けて冷たい風にさざ波がたっていた。
 帰りのバスの中からエルクを見る事ができた。何と大きな体で、大きな角を持っていることだろう。

4日目(7月10日)

 レイク・アグネス 
エメラルド・レイク

超人気観光地であるレイク・ルイーズの駐車場に車を止めるために3時半起床。5時に駐車場に着いた時はほぼ満杯であった。すぐ先に、なつかしいレイク・ルイーズが見えてくる。豪華なホテルであるシャトー・レイク・ルイーズの前を通って山道に入る。トレイルは幅が広くよく整備されているが、馬の糞が多いのには少し閉口する。
 ほどなくしてミラー・レイクに着く。鏡のように静かな湖面にビッグ・ビーハイブが写っている。この周辺のハイキングコースで最も訪れる人が多いと言うレイク・アグネスにひと登りで着く。湖畔では若者がギターを弾いていた。彼の声とギターが山と湖にとてもなじんでいた。湖畔の歴史あるティーハウスには開店を待つ人で長蛇の列ができていた。
 ビッグ・ビーハイブには行かず、リトル・ビーハイブを目指す。頂上は木々におおわれていて視界はあまりよくなかった。
 次に、ヨーホ国立公園で最も人気のあるエメラルド・レイクを訪れる。湖に向かって左側のトレイルは湖の横を通り、花も多い。花を観賞しながらゆっくり歩く。一周するその先の右側の道はぬかるみも多く、あまり整備されていない。森の中の道が多く、湖もあまり見えなかった。それでも人気の湖を一周できたことに満足感で一杯だった。
 帰途ナチュラル・ブリッジに寄る。自然が作り上げた造形と荒々しく流れる水の勢いに圧倒される。

5日目(7月11日)

 ヘレン・レイク

キャンモアのホテルからゴールデンという小さな町の山の中にあるホテルに移動する。このホテルには朝食が付いていて、久しぶりに満足な朝食を食べることができた。
 穏やかな針葉樹林帯を登って行くと、木々が立ち枯れた所にやってくる。山火事の跡地だ。真っ黒な倒木の間に真っ赤なインディアン・ペイントブラシが群落を作っている。途中の展望地からはクロウフット氷河が望める。穏やかな道に変わる頃から高山植物の群生地が始まる。ところが雨が降りだし、それがあられに変わり、冬山の様相を呈してくる。
 ヘレン・レイクに到着するころには雨も止み、湖畔で昼食を食べる。みんなはリッジ・サミットまで行ったが、僕は湖の周りでゆっくりビデオを撮ることにした。高山植物が見事なまでに群落を作っており、かなり興奮して撮影していた。
 レストランの食事や、中型のトマト1個が約600円という物価の高さにびっくりし、残りの2日は自炊することにした。ただ一人の女性であるGさんの奥さんが美味しいナポリタンを作ってくれた。

6日目(7月12日)

 タカカウ・フォールズ アイスライン・トレイル

タカカウ・フォールズは沿線に面した有名な観光地なので、駐車するのに苦労する。何とか車を止め、橋を渡って滝を見に行く。落差380mと言う滝は凄まじい勢いで流れ落ちている。近づけば激しい風としぶきに巻き込まれるので、早々に引き返し、アイスライン・トレイルに向かう。
 大勢の人でにぎわっていたトレイルも、分岐から急に静かになる。ほとんどの人はヨーホー・レイクに向かっているようだ。そこからはヨーホー・バレーの向こうに滝とデイリー氷河を見ながらの快適なトレイルが続く。
 もう一つの分岐を過ぎると、アイスライン・トレイルの核心部だ。広がる雪面の向こうに灰色の氷河を抱いた山々が見えてくる。雪渓や溶けかかった雪でぬかるんだ道はすこぶる歩きにくい。小さな小川も多く、靴が濡れないためにはどこを渡ればいいか考える必要があった。
 名も無い小さな湖に着くと、そこが目的地のセント・レイク分岐であった。

7日目(7月13日)

 スタンレー氷河

3日間世話になったロッジに別れを告げ、お土産を買うためにバンフを目指す。カナディアン・ロッキーの中心地であるバンフは大混雑。先日止めた駅前の駐車場も満杯で、駐車する場所を求めて何台もの車が右往左往している。運よく止められた我々はラッキーだった。お土産は、たまたま日本人の店員がいた店ですべて済ましてしまう。ガソリンスタンドの位置や入り方まで教えてもらってとてもありがたかった。
 涼しげな清流にかかる橋を渡れば、スイッチバックしながら高度を稼いでいく。ここにも山火事の跡があり、インディアン・ペイントブラシが幅を利かせている。急坂を登り切ると絶好の展望地に出る。見事なU字谷や奥に控える山々を望むことができる。今日はそこから引き返す。このコースは短い割に花が多い。花を愛でることが今回の目標の一つであったので、それにふさわしいトレッキングの終わり方であった。
 最後の宿泊地であるカルガリーの宿で大波乱。我々が予約した部屋にはすでに先客がいたのだ。オーバーブッキングである。最悪車の中で寝なければならないのかと暗い気持ちになる。丁度隣の部屋に掃除に入っていた女性がいたので事情を話し、ホテル側と粘り強い交渉をしてもらった結果、代替の部屋を確保することができた。彼女がいなかったらどうなっていたことやら。不幸中の幸いだった。
 最後の夜に入った「デニーズ」はファミレスのはずだったが、お客は大人ばかり。ここでみんながっつりとカナダらしいものを食べた。

8日目(7月14日)

カルガリーはこのあたりの大都市なので、いくつもフリーウェイが交差していてわかりにくい。よくもまあ無事空港に到着できたものだと感心してしまうが、これも日本で道路を調べておいてくれたYさんと、運転上手なGさんのおかげである。
 帰りの飛行機はエアーカナダで、バンクーバーで乗り換える。2回の機内食はとてもおいしくいただいた。気流の関係で少し揺れたが、無事成田に着いてほっとする。いろいろあったが、団体旅行では味わえない充実した旅だった。