海外トレッキング日記  カナディアン・ロッキー 2012年8月

8月6日(月) 
 Yさんが小松空港行きのバスの出発の5分前になっても現れない。ぎりぎり間に合ったが、どうなることかとハラハラした。登山靴を忘れて取りに帰っていたらしい。羽田まで飛んで、バスで成田へ行く。アメリカン航空は約1時間の遅れで飛び立った。機内は想像以上に温度が低く、足元が寒く鼻水が出る始末。ジャンパーを持参して本当に助かった。
 無事アメリカのダラスフォートワース国際空港に着く。時間があったらケネディ大統領が暗殺された場所に行ってみたかったが、今回は時間的に無理であった。空港で本場のマックを食べたが、日本のよりずいぶん大きかった。
 約3時間待ってカルガリー国際空港へは11時半ごろ到着。レンタカーは明日の朝借りることになっていたが、どうせなら今日からと、借りる場所へ行った。しかし、夜遅いので従業員は1人しかいず、今日予約してある3人ほどに先を越され、借りられた時はとっくに12時を回っていた。しかも、予約してあったナビが装着されていなかった。

 そのおかげでホテルを探すのに大変な苦労をした。それでも十分下調べをしておいてくれたS先生のおかげで、何とかホテルにたどり着いた。シャワーを浴びたり、明日の用意をしていると、就寝は3時過ぎになってしまった。
8月7日(火) 

晴れ

 
ヤムナスカ・ショルダー

 ヤムナスカ駐車場(12:40)→第一展望地(13:00〜05)→ショルダー(13:55〜14:00)→岩壁直下(14:15〜30)→第二展望地(15:05〜15)→ヤムナスカ駐車場(15:55)
 7時半に起きたので寝不足のはずだが、緊張しているせいか頭は割としっかりしている。8時にホテルのレストランで朝食を食べたが、量が多くて閉口する。その時わかったのだが、Sさんが緑内障の目薬を前日泊まった娘さんの家に忘れてきたそうだ。そこで、今日の1日はこの薬を手に入れるところから始まった。
 レセプションで薬局の場所を聞くと、幸いにもこの近くのモールにあるらしい。どうにか薬局に行くと、処方箋が無いと絶対出せないと言う。運よくこのモールの中にクリニックがあると言うので、一緒についていってあげる。保険証が無いので受付で100ドル取られる。医者は東洋系の気さくな人で、すぐに処方箋と日本に帰ってから提出する保険の請求書を書いてくれた。こんなにうまくお目当ての薬を手に入れることができるとは奇跡のようだった。
 スーパーで水や昼食のパンなどを買っていざ出発である。駐車場に着いたのが12時を回っていたので、まず昼食を食べてから登りはじめた。登山道に入るといきなり赤や黄色、紫色などの高山植物が現れた。初めてのご対面なのでちょっと興奮する。道が険しくなると十字路に出た。まっすぐ行けば岩登りのルート、左に行けば第一展望地、右がトレッキング道である。僕らはまず左の第一展望地を目指した。大きな岩が展望台になっている。眼下には、広々とした湿地帯、点在する沼、そして後ろにそびえるカナディアン・ロッキーの前衛となる山々が見渡せた。
 十字路まで戻って、そのままアスペンや松の林を歩いていく。視界が開けると第二展望地だ。駐車場で先行していった老人が昼食を食べていた。高度が上がったので一段と展望がいい。そこから折り返し、緩やかに登っていくとショルダーと呼ばれる展望地に着いた。若者や家族連れのにぎやかな声が辺りに響いている。ここから傾斜が一段ときつくなるが、15分ほどでヤムナスカ山の岩壁の下に着く。ここが僕らの終点だ。眼前には岩山と麓の緑の木々のすばらしい景色が広がっているが、落石を心配して早々に下山する。
 バンフの今夜泊まるホテルに無事着いたが、部屋にはダブルベットがひとつ。男同士でダブルベッドにはいる光景がちらりと脳裏をかすめたが、レセプションに行ってエキストラベッドを入れてもらうことにして、問題は解決した。それにしても、いろいろなことがあった一日だった。

8月8日(水)
曇り一時雨のち晴れ 

サンシャイン・メドウズ

 サンシャイン・デイ・ロッジ(9:30)→ロック・アイル・レイク展望台(10:25)→ラリックス・レイク(11:00)→シンプソン展望台(11:20〜40)→スタンディッシュ分岐(12:30)→スタンディッシュ展望台(12:40〜13:00)→ヒーリー・メドウへの分岐(13:50〜14:05)→サンシャイン・デイ・ロッジ(14:35)
 今日は僕の運転で8時20分出発。正直言って、右側通行の車の運転は初めてだ。「右折は小回り、左折は大回りだ」
ロック・アイル湖で
と唱える。スーパーで買い物をして、サンシャイン・スキー場の駐車場を目指す。ぎりぎりで9時発のバスに間に合った。バスは2台出たが、全員がハイカーだ。ガタガタ道の急坂をあえぎながら、20分ほどでサンシャイン・デイ・ロッジに到着する。そこは、すでに2220mの標高である。
 ゲレンデの中のトレイルを各自思い思いに出発する。周辺には宿泊施設が点在し、まさにヴィレッジ(村)と言った感じだ。下は晴れていたのに、森林限界を超えたこの辺りは低く雲が垂れ込み、寒々としていた。すぐに高山植物が現れ始めた。夢中になってシャッターを押したが、実はこれから現れるショーの予告編に過ぎなかった。しばらく行くと、大陸分水嶺を示す標識がある。ここで水は太平洋と遠く大西洋に別れるのだ。
 そのうちぽつぽつと雨が降り出した。止みそうもないので雨具の上下をつける。ロック・アイル・レイクの展望台から見る湖は、木の生えた小島を浮かべて雨に煙っていた。少し進むと分岐があり、ラリックス湖を一周して戻ってくるようになっている。実はこの辺りが高山植物の宝庫である。赤、紫、白、黄色の花が斜面いっぱいに咲き乱れている。花は大ぶりで、折から出てきた太陽に水滴を光らせている。S先生も思わず「おとぎの国にいるようだ」と感嘆の声を上げていた。
 すっかり雨が上がったので、シンプソン展望台で雨具を脱いで日向に干し、昼食とした。展望台からは眼下に深い谷と背後の山々を俯瞰することができる。ただ、この辺りには蚊が多く、じっとしているとシャツの上からでも刺すのには閉口した。
 グリズリー湖を左手に見ながら、いくつかきれいな小川を横切と、マーモットが草を食べているのに出くわしたりする。一周すると再びロック・アイル湖が今度は右手に見えてくる。快晴の中で見る湖はまた違った雰囲気をかもし出している。スタンディッシュ分岐を左手に取り、展望台を目指す。この展望台から見る景色がこのコースのハイライトのひとつでもあり、眼下に見える3つの湖と背後の山々が織り成す絶景にはしばし声が出ないほどだ。
 帰路は来た道を戻らず、時計回りに一周することにした。お花畑の中の広々としたトレイルは気持ちがよかった。途中でコースをはずれヒーリー・メドウの方へ行く道を少し進むと、そこには雪を載せた山々の広大な連なりがあった。しばし見とれていたが、2時半のバスに乗ろうと先を急ぐ。前を行くグループが走り出したので、こちらも負けずに走る。ヴィレッジが見えてきたので何とか乗せてもらえるだろうと期待したのに、無常にもバスはヴィレッジを出て行くところだった。
 市内に戻って夕食を食べた後、通り雨があった。雨が上がると2重の虹が出た。大きなはっきりとした2つの虹を見るのは初めての体験だった。

 8月9日(木)
 晴れ 


ウィルコックス・パス

 ウィルコックス・パス駐車場(9:50)→アサバスカ氷河展望地(10:30)→ウィルコックス・パス(11:20)→昼食(12:00〜20)→ウィルコックス・パス(12:55)→アサバスカ氷河展望地(13:20)→ウィルコックス・パス駐車場(13:50)
 今日はジャスパーまで走る長いドライブとなるので、各自で部屋でパンを食べ、6時半にホテルを出発した。バンフを出るとキャッスル・マウンテンが見えてきた。まるで巨大な要塞のようだ。右手には高い木々に囲まれたボウ川が蛇行している。日本では見られない光景だ。道路は1号線からアイスフィールド・パークウェイと呼ばれる93号線にはいる。カナディアン・ロッキーのハイライトとも言え、見所が多い。
 前回訪れたとき感激したことを覚えていたのでペイトー湖を訪問した。朝早かったので駐車場には2,3台の車しかなかった。湖までは舗装された遊歩道を歩くが、思っていたよりも長い。道沿いは高山植物の宝庫と言われているが、たくさん観光客が入ると見えて、人が歩いた幾筋もの道ができていて残念な気がした。湖は想像通りの美しさ。エメラルド色の湖水は鏡のように周りの山々を写していた。常連と思われるアマチュアカメラマンが盛んにシャッターを切っていた。
 コロンビア大氷原の手前にウィルコックス・パスの登山口がある。最初は小石が敷かれたきれいな道が、松の林に入ると根が張った歩きにくい道になり、土の道に変わると森林限界を超える。左手の視界が開けるとアイスフィールド・パークウェイやアサバスカ氷河、アイスフィールド・センターの建物などが見えてくる。特に標識は無いが、このあたりをアサバスカ氷河展望地と呼ぶのだろう。
 5人の家族連れと先頭を交互になったりして急登を快調に歩く。小高い丘のようなところに着いたが、目指すウィルコックス・パスはもっと先だと思い、どんどん先に進む(本当は、そこがウィルコックス・パスだったのだが)。いくら行ってもそれらしきものは無く、誰一人としてわれわれの後に続く者がない。ビッグホーン・シープの姿を追っていたS先生も諦めがついたらしく、広い草原で昼食とした。
 帰りは来た道をたどる。みなの歩きが早く、駐車場に戻ったのはあっという間だった。車に乗りアイスフィールド・センターの建物に近づくとバスや自家用車の数の多さに圧倒されてしまった。建物の中に入ると長い列。雪上車に乗る連絡バスに乗る人たちだった。でも思ったより列は進み、2時半ごろバスに乗ることができた。20数年前に訪れたときよりも明らかに氷河は後退しており、汚くなっているように感じた。大きな車輪を持つ雪上車は急降下で氷河を目指し、氷河の上にできた道をゆっくり登っていく。青い氷河には勢いよく流れる小川ができていた。雪上車が止まると20分ほど氷河の上を歩く時間がある。苦労せず大表現の真ん中に立てるのはありがたいが、環境問題としてはどうなのかなと考えてしまう。
 ジャスパーに着いてホテルにチェックインすると、オーバーブッキングでほかのホテルに行って欲しいと言われる。「ずいぶん前に予約したのに」と少しムッとなったが、ホテルがすぐ近くで、部屋も悪くなかったので納得することにした。

8月10日(金) 
晴れ 

キニー・レイク

 キニー・レイク駐車場(9:05)→ロブソン・リバーの橋(10:25〜30)→キニー・レイク・キャンプ場(11:10〜40)→ロブソン・リバーの橋(12:20)→キニー・レイク駐車場(13:20)
 今日は少々寝不足。しかし、僕の運転でカナディアン・ロッキーの最高峰マウント・ロブソン(3954m)を目指す。ジャスパーからさらに20キロぐらい走ることになるが、入り口を通り越してしまい、引き返す時前方にマウント・ロブソンの雄姿が目に飛び込んできた。頭に白い雪を載せた孤高の山は神々しささえ感じられた。麓のキニー・レイクまで歩くトレイルは高低差も少なく、人気のトレッキング・コースだ。
 キニー・レイク駐車場は満杯であったが、運よく1台分だけ空いていた。トレイルはロブソン川を渡ったところから始まる。右手に流れる川は白濁していて流れが速い。太平洋側から来る湿気を帯びた雲が雨を降らせ、レッドシダーの巨木の森を作っている。そして地面は青々とした苔で覆われている。苔と枯れ木は奈良の大台ガ原を思い出させる。カナダの他の山とは一風変わっている。
 前方にマウント・ロブソン(3954m)を見ながら歩く贅沢なコースを進んでいくとキニー・レイクにぶつかる。そこからは一部しか見えていないので、湖の全貌はわからない。橋を渡り直進する。左の湖畔を行く道はなぜか閉鎖されていた。水かさが増してトレイルが水に沈んでいる箇所があるのだろうか。湖を左手に見ながら歩いていく。風が無いので周りの景色をきれいに映し出している。突然リスが道路に出てきて一目散に向こうに走っていった。木の上ではよく見かけたが、道路を走るリスは初めてであった。
 少しのアップダウンを経てキャンプ場に到着する。湖畔で昼食とする。ここから見ると湖はかなりの大きさだ。帰りには多くの人に会った。彼らは普通の服装をしており、こちらが大げさに見えてしまう。
 帰りの運転は非常に眠く、途中でS先生に変わってもらった。レイク・ルイーズ近くのホテルに入ったのは7時近くであった。イタリアンの夕食の後レイク・ルイーズに行ってみた。さすがに人は少なく、夕暮れの湖をじっくり鑑賞することができた。

8月11日(土) 
晴れ 

フェアビュー・マウンテン

 レイク・ルイーズ駐車場(8:15)→サドルバック(10:05〜15)→フェアビュー・マウンテン(11:10〜50)→サドルバック(12:30)→レイク・ルイーズ駐車場(13:40)
 朝ホテルのベランダから見るとレイク・ルイーズの正面にあるビクトリア山のビクトリア氷河や今日登るフェアビュー・マウンテンが朝日で赤く燃えていた。7時45分駐車場に到着。早朝なので人気の駐車場もさすがに空いている。カナディアン・ロッキーの山は険しいので頂上を極めるのが難しいが、フェアビュー・マウンテンは今回のトレッキング
レイクルイーズ
で唯一頂上に達することができる山である。それだけに頂上からの眺めに期待がかかる。
 朝のレイク・ ルイーズを見て、湖の左手のトレイルに入る。歩き始めの苔の生えた松林は昨日のキニー・レイクの景色とよく似ている。日の当たる斜面には高山植物が咲き乱れているが、残念ながら、たくさんの花を見てきたわれわれには少し感動が薄れてきている。下山してくる日本人の若者にあった。山の上でテントを張っていたようだ。自己責任でいろいろな山頂をめざしているとのことだったが、カナダ人のヒンシュクをかわなければいいがと、少し心配になった。
 約2時間でサドルバックと呼ばれる馬の鞍の鞍部に到着した。見上げると饅頭のような形をした小高い岩の山に見える。しかしここからの1時間がこの山の正念場である。近づいてみると意外と傾斜がきつく、砂のトレイルに足が滑る。岩山にも高山植物が所々に咲いており、気持ちを和ませてくれる。標高差400mをジグザグに登っていけば人が立っている所に着いた。そこが頂上だ。
 すでに何人かの登山客が展望を楽しんでいた。そこでは360度の大展望が待っていた。正面には氷河を抱いた3000m級の山々が連なっている。はるか下にはレイク・ルイーズが横たわっている。カヌーが3艘米粒のように見える。何という雄大な景色であろうか。頂上で昼食。景色を眺めながらの至福の時間であった。
 帰りは来た道を戻る。どんどん登山者が登ってくる。ホテルに戻る途中でモールに寄り、みんなはビール、僕はコーヒーとケーキを頼む。いよいよトレッキングも終盤となってしまった。

8月12日(日)
晴れ 


レイク・アグネス&ビーハイブス


 レイク・ルイーズ駐車場(8:20)→ミラー・レイク(9:15〜20)→レイク・アグネス(9:35)→ビッグ・ビーハイム(10:25〜35)→昼食(11:50〜12:10)→レイク・ルイーズ駐車場(13:30)
 昨日と同じ場所に車を止め、昨日とは反対の方に歩いていく。「シャトー・レイク・ルイーズ」の前で記念撮影。こんなロケーション抜群の豪華なホテルの宿泊料はいくらぐらいかと、みんなで予想してみた。スイス山岳ガイドの銅像の前か
ミラー湖から見たビッグ・ビーハイム
らトレイルは始まる。シャモニのバルマとソシュールの像を想像していたので、その小ささにびっくり。
 幅の広い針葉樹の中を歩く。折り返しの所で視界が開け、レイク・ルイーズの湖面の一部が見えてくる。太陽が当たるところと当たらないところでは全然色が違う。馬用トレイルを左に分けるとすぐミラー湖に着いた。小さな湖だが、その名の通り鏡のように周囲を湖面に映している。近づいて覗き込むと、蜂の巣に似たビッグ・ビーハイムが逆さに浮かんでいる。
 リトル・ビーハイムは省略して、アグネス湖に向かう。小さな滝の横を登っていくとアグネス湖湖畔に建つティーハウスが見えてくる。湖を見ながらここで優雅にお茶するのがベストなのだろうが、今日中にカルガリーに戻らなければならないので先を急ぐ。シマリスが岩の上をちょろちょろ駆け回っている。そしてここで初めてピカ(アメリカナキウサギ)の姿を目にすることができた。茶色い岩の保護色となって見分けがつきにくいが、想像していたよりずっと小さくかわいい目をしていた。眼前のビッグ・ビーハイムに登るべく湖を半周すると、ジグザグの急登となる。尾根に出ると分岐を左に進み、大きな岩がごろごろした稜線をたどれば東屋の建つビッグ・ビーハイム(2270m)の頂上に出る。東屋の先の岩の上に立てば、大展望が広がっている。眼下にはレイク・ルイーズ、右手に昨日登ったフェアビュー・マウンテンがおだやかな山容を見せている。
 時間があるので、レイクショア・トレイルに向かう道を降りていく。ここのトレイルには馬糞がいっぱい落ちていた。馬の姿を一度も見たことが無かったので不思議だった。このあたりのトレイルではほとんど人に会わなかったが、左手に
ビッグ・ビーハイムから見たルイーズ湖
見えてきたレイクショア・トレイルには人であふれていた。合流して、ビクトリア氷河を目指す。ルイーズ湖は後方はるかかなたである。ティーハウスがあると思われる手前の景色のよい所でトレッキングは終了し、昼食とした。
 帰りは湖畔に沿って歩く。左手の岩場ではロック・クライミングをしている若者が多い。割とトレイルに近いところでやっているので、観光客の絶好の被写体となっている。正面の「シャトー・レイク・ルイーズ」どんどん近づいてくると、われわれのカナディアン・ロッキー・トレッキングの旅も終わりを告げる。
 カルガリーのホテルを探すのに少し迷ったが、無事チェックインして、少し市内を歩く。チャイナタウンで中華料理を食べ、旅行の成功を祝う。少しのトラブルはあったが(それも楽しい思い出となることだろう)、結果的には何もかもうまくいった。奇跡的といってもよかった。
8月13日(月)
8月14日(火)
晴れ
 無事空港でレンタカーを返すことができ、ひとつひとつ終わっていく。バンクーバーの空港で最後のお土産を買い、いよいよ出国。日付変更線を越えるので、いつの間にか次の日になっている。成田に着いてからも羽田、小松、福井と何回も乗り換え、自宅に着いたのは夜の8時過ぎであった。