大普賢岳(1780m) 平成25年11月2日(金) 晴れ |
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和佐又ヒュッテ(8:45)→笙ノ窟(9:35)→小普賢岳分岐(10:15)→ 大普賢岳(10:55〜11:25)→小普賢岳分岐(11:55)→笙ノ窟(12:25) →和佐又ヒュッテ(13:00) |
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夕方5時半ごろ家を出て、新名神の土山SAで寝る。早朝5時半に出発して約3時間で和佐又山ヒュッテに着く。駐車代1000円を払って、ススキの原の横から登りだす。珍しく杉の植林のない、自然のままの林の中の気持ちのよい道が続く。和佐又山を左に分けて、ぶなの大木が林立する広い尾根を行けば、道は左側にトラバースする。
ここからは長い梯子などもあり、結構スリルのある道となる。大普賢岳は目の前だが小普賢岳の分岐からいったん下り、再び登り返さなければならない。こんな急峻な山によくぞ登山道をつけたものだと感心する。山頂直下は割りとなだらかで、数分で誰もいない頂上に着く。目の前に明日昇る山上ヶ岳と稲村ヶ岳が見えている。雲ひとつない快晴だ。 |
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山上ヶ岳(1719m) 稲村ヶ岳(1726m) 平成25年11月3日(土) 晴れ |
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大峯大橋(6:10)→一本松茶屋(6:55)→お助け水(7:30)→浄心門・洞辻茶屋 |
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2つの頂上を目指すのはかなり大変であることを覚悟して、夜が明けるとすぐ出発した。登り口の「大峯大橋」には石碑が林立しいて、それが墓石のようで気味が悪い。おまけにからすがせわしく鳴いている。最初は例によって杉林の中の道である。ただ、その杉が素人目にも立派で、間引きして残った杉がまっすぐ天を目指して立っていた。足元は石段が整備されており、最盛期の人の多さが想像できた。
「鐘掛岩」は修行場の1つであるが、展望デッキに登っただけで、上には登らなかった。落下でもしたらしゃれにならない。はるか下に車を止めた「大峯大橋」が見えている。やがて有名な「西ノ覗」に着く。よくテレビで見かけるが、絶壁から身を乗り出して修行する所だ。覗き込むとはるか下に紅葉の海が広がっている。 一息で立派な宿坊が何軒も建っている「大峯山寺」に着く。すぐ前が山上ヶ岳の頂上で、お花畑になっている。今は背の低い笹の原が広がっている。前方にこれから上る稲村ヶ岳とその右にとんがった大日山が見えている。もっとも今日会った二人目の人に聞いてわかったのだが。稲村ヶ岳に行く道もわかりにくく、その人に教えてもらわなかったらどちらへ行ったらいいのか途方にくれていたかもしれない。 急峻な道を降りれば「女人結界門」が立っているレンゲ辻だ。山上ヶ岳は女人禁制の山なのだ。道は山の右側をトラバースしていく。左側に出るとほとんどアップダウンのない快適な道に変わり、葉が落ちてしまった林の間から稲村ヶ岳と大日山が見えている。 キャンプ禁止と書いてある沢を渡れば「稲村ヶ岳山小屋」に出る。想像していたよりも立派な山小屋だ。その前に30人ほどの人がいてにぎやかだ。その中には学生の団体もいて、今までの静けさとは別世界のようだ。ちょっと休んでいよいよ最後の目標である稲村ヶ岳を目指す。大日山の往復は省略して直接稲村ヶ岳に向かったら、あっけないほど早く、30分で頂上に着いてしまった。頂上には立派な展望デッキが作られており、ここもにぎやかである。昨日登った大普賢岳、そして今日登った山上ヶ岳がかなり遠くに見えた。あそこから来たと思うと感慨深いものがあった。 小屋に登って昼食を食べようと思ってリュックを見ると、掛けておいたシャツがなくなっていた。疲れていたが高いシャツだったのであきらめるわけにはいかず、30分歩くのを覚悟で戻り始めた。ラッキーなことに5分ほど戻ったところで見つかり一安心だった。 昼食後レンゲ辻まで戻り、川瀬谷を降りる。急坂の後ころごろ岩の谷になり、道が消えている所があり、ルートハンティングを余儀なくされ、気が抜けなかった。ただ、このあたりの紅葉は今が見ごろで、絶好のカメラの被写体となった。杉林を抜けると舗装された林道に変わり、無事登り口の「大峯大橋」に到着した。 |