日本百名山              大山(1711m)

              平成30年10月20日(土) 曇り時々晴れ

  南光河原駐車場(6:40)→一合目(7:00)→三合目(7:25)→六合目(8:15)
  →大山頂上(9:10〜20)→六合目(10:00)→三合目(10:30)→一合目
  (10:30)→南光河原駐車場(10:50)

 隠岐の島や山陰地方を訪れた際に、せっかくだから大山に登ることにした。何と27年ぶりだ。南光河原駐車場の奥が夏山登山口だと思い、誰も来ないのに安心してのんびりしていたら、登山口は車道の左手だった。せっかく早起きしたのにと、少し焦って登り始める。
 
幅の広い石段がずっと先まで続いていた。このあたりの木々は青々としている。やがて右奥に大山でもっとも古い建築物だという阿弥陀堂が見えてくる。興味があったが、ここは通過する。登山道は丸太の土止めを施された階段に変わる。結局この山の登山道はほとんど階段でできている。道が荒れるのを防いでいるのだろうし、登山者も多いのだろう。
 
沿道のブナ林が少しずつ色付き始める。標高1200mあたりから日が射しだし、平野部や海が輝いて見えてくる。修験者の成りをしたお坊さんが、勢いよく追い抜いて行く。この山が古くから信仰の対象にされていたことを思い出させる。木々の間から米子から境港に続く細長い陸地がきれいに見えている。
 
6合目に避難小屋がある。コンクリート製の何とも不格好な形をしているが、登山者が避難するのが目的なので、外観をあれこれ言う必要はない。頂上に近づくにつれて風が強くなり、ガスも出てきた。眼下の大山寺集落が早いガスの流れに見え隠れしている。  
 
8合目を過ぎたあたりから木製の登山道に変わり、急登から解放される。この木道は両側にあるダイセンキャラボクを保護するために設置されたそうだ。一見するとハイマツのように見えるがイチイ科の低木で、国の特別天然記念物に指定されている。あたりはガスにおおわれ、もはや頂上からの景色は期待できない。
 
最後の草紅葉の中の木道を登って行くと右手に頂上避難小屋が見えてきて、その先に頂上を示す立派な標識が立っている。強風の中で写真を一枚撮ってもらい、避難小屋に逃げ込む。思っていたよりも大勢の人が休んでいて、売店まで開いていたのにはちょっとびっくりした。寒かったのでゆっくり休む間もなくさっそく下山にかかった。