福井の山   銀杏(げなん)()(1440.6m) 

                    
平成29年5月7日(日)晴れ

  夏コース登山口(7:55)→1200m地点(9:10)→1300m地点(9:45)→銀杏峰
  (10:10〜40)→前山(11:20)→憩いの森(12:35)

 S先生、浜松のSさん夫婦そしてヨセミテに一緒に行ったTさんと、恒例のゴールデンウィーク登山だ。一周するために「憩いの森」にSさんの車を置き、Tさんの車に全員が乗って夏コースの登山口に向かう。
 今回は銀杏峰の山開きと重なったのでにぎやかな集団登山となった。すぐ足元にイワウチワの群落が現れる。イワウチワと言えばピンクの花を思い出させるが、両側に咲く花は白い色をしており、可憐に見える。道はだんだん急登になる。次に現れた花はショウジョウバカマだ。葉は雪で押しつぶされ、地面に張り付いている。カタクリの季節は終わったのか、忘れたころにひょっこり現れる。
 最後の急坂を登りきると「極楽平」と呼ばれる平原に出る。やっと急登から解放されてほっとする。まだ雪が残っており、その向こうに部子山大きくそびえている。雪原を左に回り込み「希望の鐘」の所に出る。みんなひとつずつ鐘を鳴らして行くがあまりいい音ではない。なんでもプロパンの容器で作ったそうだ。
 頂上では宝慶寺(ほうきょうじ)のお坊さんが読経をあげている。みんな線香を1本ずつ持ってお参りする。山開きの行事が終わって空を見上げると「彩雲」が現れていた。「彩雲」とは、太陽の近くを通りかかった雲が、赤や緑など様々な色に彩られる現象のことだ。見た人には幸運が訪れると言われている。僕も見るのは初めてのことなので大感激だった。
 帰路は「名松コース」を降りる。アップダウンや急坂が少なく、よく手入れされた気持ちの良い道だ。前山から振り返れば、下山してきたばかりの銀杏峰が、穏やかな山容を見せていた。花は少ないと思っていたら、山麓にしたがって、タムシバやミツバツツジが現れ、初夏を思わせる日差しにきらきら輝いていた。
 「憩いの森」に戻ってくると「越前おろしそば」が待っていた。木陰のベンチでそばをすすれば、大満足の一日となった。

    福井の山