福井の山   火燈山803m) 

                    
2021年4月21日(水) 晴れ

  火燈古道駐車場(8:40)→十番坂(9:05)→七番坂(9:35)→739m地点
 (10:10)火燈山(10:30〜45)→
739m地点(10:55)→七番坂(11:15)
 →十番坂(11:30)→火燈古道駐車場(11:50)

 今回は浄法寺山から丈競山に登ろうと思っていたが、ふもとの村の入り口に「土砂崩れの恐れがあるため通行止め」の標識があり、急きょ火燈山に登ることにした。昨秋吉谷林道から登ろうとしたが、あまりに道が荒れていたので引き返したことがあった。そこで、石川県側の火燈古道から登ることにした。平日にもかかわらず、富士写ヶ岳の駐車場も火燈古道の駐車場も満杯であった。後で気が付いたが、今はシャクナゲが見ごろの時期だったのだ。
 昔ここに大内村があった。去りがたい思いを込めた碑文がある。神社の前を通りしばらく行くと峠に出る。古びた祠があり江戸時代の雰囲気を醸し出している。しかし、木を伐り出す大きな機械音が聞こえてきて、ちょっと興ざめではあったが。
 すぐ左手の尾根道に入る。いきなりの急登だが長くは続かない。両側が切れ落ちている所もあったが、アップダウンも少なく快適な尾根道だ。ミツバツツジが現れ、真紅のツバキが現れる。左手に富士写ヶ岳がのぞいている。やがて、十番坂という札が出てくる。坂道に番号がついているのは初めて見るが、合目の区切りと同様登山の目安になって便利だ。
 いよいよ本日の主役のシャクナゲが登場する。ここまでの規模だとは思わなかった。白っぽい花から濃いピンクまで、さまざまな色のシャクナゲが登山道の両側に長々と咲いていた。ロープが張られた急坂もシャクナゲに励まされてそれほど辛いと感じなかった。群落としては3ヵ所になるだろうか。シャクナゲの次には春の山におなじみのタムシバ、ショウジョウバカマ、イワウチワなどが現れる。
 暑さと急登にばてながらなんとか頂上に着くが、誰もいない。あれほどの車の数を考えると不思議であったが、ほとんどの人は小倉谷山、富士写ヶ岳と縦走するのであろう。隣の小倉谷を始め奥越の山々の展望が素晴らしかった。富士写ヶ岳から縦走してきた人は、ここまで4時間ぐらいかかったと言っていた。 ガスボンベをわすれてきたことと、時間も早かったので昼食はとらずに下山することにした。急坂の下りは得意なので、1時間余りで駐車場に戻ることができた。

 

 


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