福井の山   ホノケ山(737m) 

                    2021年11月3日(日) 晴れ

  第2登山口(8:05)→切通し説明板(8:40)→菅谷峠(9:15)→ホノケ山
 (9:50〜10:20)→菅谷峠(10:45)→切通し説明板(11:10)→
 第2登山口(11:30)

 天気が崩れるという予報だったので早めに家を出たからか、駐車場には一台の車も無かった。久しぶりに先陣を切る。昨夜の雨のためか、きれいに霧が山裾に湧き上がっており、大野の亀山城は見事に天空の城になっているのではないかと想像された。
 尾根までは結構な急登であったが、尾根に出るとなだらかになり一息つける。しばらく行くと「切通し」の説明板が現れる。人馬歩いて踏み固められたものらしい。雨で削れやすい土壌でもあったのだろう。深くえぐられた壁は、高い所では4メートル以上になるのではないかと思われた。「切通し」は峠近くまで断続的に続いていた。紅葉も所々に現れ始めた。太陽に輝くカエデの赤と緑のグラデーションが何とも言えずきれいだ。
 「佐々布光林坊墓跡」という案内板が現れると菅谷峠はすぐだ。峠まで林道が延びているのは興ざめであるが、あずまやも造られている広々とした峠だ。その先にホノケ山に続く階段が見える。階段を登って行くとブナ林の向こうに大きな山塊が見える。いよいよ最後の登りだが、急登の始まりでもある。頂上と思われた手前に「頂上まで300m」という標識が木にくくりつけてあり、頂上はもっと先であることがわかり少しがっかりする。しかしニセ頂上からの見晴らしはよく、正面に日野山がドンとそびえていた。
 案に反して頂上まではほぼ平坦な道で、あっという間に着いてしまう。誰もいない静かな頂上だ。眼下には日本海が意外と近くに見える。反対側は奥越の山々、そして堂々とした日野山が紅葉越しに見える。ちょっと早かったがカップラーメンを食べる。
 下山中に蛇が何かに巻き付いているのを見てびっくりする。僕の足音に驚いたのか獲物を放したが、それはカエルだった。逃げるカエルを蛇はすごいスピードで追いかけたが、カエルは何とか逃げおおせることができた。まさに間一髪であった。 陽気に誘われてか、何人もの人が登ってくる。太陽が輝き、雲一つないので紅葉も一段と輝いているように見えた。

  


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