8月の初旬にこの仲間で取立山に登って以来、雨で延び延びになっていた金草岳登山がようやく実現した。待った かいがあったというか、この日は秋晴れの上天気となった。冠峠は県外ナンバーの車も多く、大混雑であった。しかし、ほとんどの人は冠山を目指すのであろう。
案内が無いので、金草岳の登山口はわかりにくい。木の根が張った登山道は歩きにくく、昨日の雨で滑りやすい。道はどんどん下っていて、登り返しが思いやられる。しばらく歩くと、「布滝ノ頭」と思われる小さなピークに出た。そこから見る烏帽子のように見える冠山の姿がとても素晴らしかった。途中でカメラを2台下げたカメラマンに会ったが、ここから朝日を撮ったのかもしれないと想像したりした。
相変わらずのアップダウンが続き、登っているのか降りているのか分からなくなるほどであった。標高は檜尾峠の方が布滝ノ頭よりも若干低いのだから、降りる距離が長くなるのも当然だ。檜尾峠の手前にロープのかかる急登が2ヶ所あり、行程で一番危険な所だ。
檜尾峠を過ぎると道はよくなり、白倉岳が眼前にそびえてくる。立派な山容なので金草岳と勘違いしやすい。もう高い木は無いので山道が頂上まで続いているのが見える。振り返れば、きれいな三角形をした冠山屹立している。息を切らして頂上に着いたと思ってもま だ先に頂上がありがっかりさせられる。
白倉岳を過ぎるとようやく金草岳の頂上が見えてくる。頂上に立つ人の姿も肉眼で見える。登山道沿いにきれいな紫色をしたリンドウの花が咲いていた。頂上へは思ったより早く達することができた。10人くらいの人が周りの景色を楽しんでいた。昨日冠雪したばかりの白山が白く輝いていた。
さっそくランチタイム。今日はカップヌードルではなく、袋ラーメンにした。キャベツやもやし、ソーセージなども入れたので、とても美味しかった。さっそく果物やおやつの袋がまわってくる。僕はコーヒーでお返し。
帰路は一段と天気が良くなり、紅葉が秋空に映えている。見晴らしの良い尾根道は気分も軽やかになる。長い行程で結構苦しい思いもしたが、周りの景色の雄大さに満足した一日だった。
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