福井の山  三床山279.8m) 

                      
2020年5月8日(金) 晴れ

   和田コース駐車場(10:25)→西大井コースとの合流(10:55)→展望台・頂上
  (11:10〜12:00)→林道コース入り口(12:15)→林道コース登山口(12:35)
  →和田コース駐車場(12:55)

三床山にはたくさんの登山コースがあるので、いろいろ挑戦してみようと思い今回は和田コースから登ることにした。駐車場は無いと聞いていたのに、新しくできた公民館に隣接して町外からの登山者用の駐車場ができていたのには大感激であった。
 農家の横の登山口から歩き始める。すぐにイノシシ除けの柵が現れる。うっそうとした杉林の中なので静かで、時折僕の鈴に呼応して鳥のさえずりが聞こえる。時折大木が行く手をふさぎ、う回路が造られている。「頂上まで100m」の標識の所でだいたい行程の半分だ。杉林が切れるとモミジの若葉がキラキラ太陽に輝いている。ただ、このコースはほとんど周囲が見えないし、花も無いので魅力に欠けると言えるかもしれない。
 頂上直下に越知山方面を見渡せる展望台がある。のどかな集落と屏風のように後ろに連なる越知山を始めとする山並みは一目に値する。箱庭のようで、頂上から見る雄大な景色とは一線をかくしているが、何かほっとするものがある。
 「堀切と
(くるわ)」と書かれた標識を超えるとあっという間に頂上だ。頂上からの景色はおなじみであるが、今日は白山が一段と白く輝いている。日差しがきついので木陰でインスタント焼きそばの昼食とした。
 帰りは石生谷コースから林道を降りることにした。林道の始点は大きな広場になっており、荒れた道が降りるにつれて立派な舗装路に変わった。単調で距離も長く感じるので、登る時に使った方がよさそうだ。登山口近くにあるため池はまるで北海道の「青い池」を思い出させるほど美しく、波が無いので鏡のように背後の山を映していた。これは予想外の感激であった。
  降りた所にある集落は石生谷であり、和田の集落は左の山の向こう側である。しばらく歩いている時に会ったおじいさんに道を聞くと「駐車場に車を止めている人だね。そこまで乗せて行ってあげるよ」と言われ、軽トラックに乗せてもらうことにした。乗せてもらった時間はそう長くはなかったが、車内ではいろいろ話をしてくれ、心温まる時間だった。


 

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