福井の山  大長山1671m)

                      
令和2年9月22日(火) 曇り時々晴れ

  登山口(8:45)→小原峠(9:25)→苅安山(10:00)→大長山(10:55〜11:40)
 苅安山(12:40)→小原峠(13:10)→登山口(13:50)

4連休の最終日、白山が見たくて大長山に登ることにした。以前、小原集落から登山口までは大変な悪路だったが、今はほとんど舗装されている。しかしとても長く感じた。花を見るには遅すぎ、紅葉には早すぎるからか、思ったより車の数は少なかった。
 駐車場で「登ってみねの福井の山」を書いた松田さんと一緒になった。79歳だが、雨の日も雪の日もほぼ毎日山に登っているそうだ。マイペースで登っているようなの、先に行かせてもらった。
 杉林からブナの自然林に変わる。道もだんだん小さな岩がゴロゴロしていて歩きにくい。小さな渡渉も3回繰り返す。一部は川の中をさかのぼる所もある。小原峠が赤兎山と大長山の分岐点だ。ほとんどの人が右手の赤兎山を目指して行く。僕はもちろん左手の崖のような道を降りて行く。
 苅安山までは思ったより早く着いた。ガイドブックには1時間と書いてあるのに30分ほどで着いてしまったのだ。いくらなんでもこれはおかしい。苅安山から大長山までの時間と入れ替えると納得でき、どうも時間を入れ違えたようだ。
 苅安山からはアップダウンが続き、綱のかかった砂地の急登も何カ所かあった。大長山に登るのは今回で4回目だが、そこを通過するのは初めてのような気がした。ただ忘れていただけなのか、雨などで削れてしまったのはわからない。木々の間から頂上部の山塊がちらちら見えてくる。足元には紫のリンドウが現れ出し、台地のような尾根道を進んで行くとようやく標柱の立つ頂上に着く。
 そこは見晴らしが無いので、少し先の小さな広場で休む。そこは白山の展望台だが、今日は頂上部が雲に隠れている。「白山を見たくて登ってきたのに」と若者がつぶやいたが、残念なのは僕も同じだ。ここで見た白山に感動して、本格的に山に登るようになったのだ。昼食を食べていると、松田さんが追い付いてきた。1人でネパールに20数回行った話や、冬山の素晴らしさなど語っていただき、楽しいひと時を過ごすことができた。

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