1月に入って雪のない登山をするは初めてだ。ナビを正確に合わせなかったので、宮崎村の方に行ってしまい、30分ほどロスをする。
始めは、静寂な雰囲気の杉林の中を歩く。杉の根が地上に出ており、絡まりあっている。固い岩盤があって、根が地中に潜るのを妨げているのだろうか。これまでに2回登っているので様子はわかっているつもりだったが、岩に刻まれた階段の急登に、心臓がパクパクした。
うまい具合に小鬼展望台に着き、眼下の景色を見ることができた。日野山が堂々として存在を誇示していた。展望台のベンチの上に簡易的な屋根が造られていた。以前には見られなかったものである。その後も階段の急登が続き、わがグリュッククラブには無理ではないかと思われた。大鬼展望台と白鬼展望台の間があまりにも短いのが不思議だった。白鬼展望台と頂上まではそれほどの急登は無くなったが、意外と距離がある。
頂上からの眺めは抜群であった。何と言っても白く輝く白山の雄姿には大感激であった。荒島岳や銀杏峰など同定することができたが、角度が違うからか他の山は見分けにくかった。鉄製の展望台に登ると、反対側に海が見えた。敦賀湾だと教えられたが、とても近くに感じた。小屋の前でおじさんがハーモニカを吹いていた。伴奏も入った本格的な演奏で、しばし聞き入ってしまった。
帰路は同じ道を歩いたが、丸太や岩に刻まれた階段は、登る時より一段と危険だと感じた。帰り は周遊コースを取った方がいいだろう。
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