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白山 |
昨年の大谷山・赤坂山縦走以来のKさん達との登山だ。今回初めてKさんの友人Sさんが参加。Sさんは4月から僕が勤めていた高校に勤務するそうで、何とも不思議な縁である。さて、取立山は冬も人気があるらしく、国道沿いの東山いこいの村の駐車場は平日にもかかわらずほぼ満杯。冬山入門コースとして広く知られているようで、県外ナンバーの車も交じっている。
夏と違って登山口までの林道は歩かなければならない。除雪されている区間が終わるとアイゼンを履いていよいよ雪上歩きだ。早朝の雪に気持ちよくアイゼンの歯が食い込み気持ちが良い。しかし、登山口までの林道歩きは予想以上に長く 感じた。
登山口の電話ボックスが半ば埋まっており、今年の大雪が実感できる。原則夏道をたどることにしたが、時々ショートカットをした。当然直登になるので勾配がきつくなる。滑ったら下まで転げ落ちそうな危険な個所もあり、ひやひやさせられる。途中で会ったグループは小浜から来たそうで、嶺南の山には雪は無いそうだ。同じ福井県でも天候の差は大きい。いくつかの急登を越せば広々とした尾根に出る。右手には平家岳などの県境の山々がそびえている。圧倒的な景色に、ようやく苦労してここまで登ってきた報いが感じられる。山頂に近づくと尾根は狭くなり、3000m級の冬山を登っているような感じになる。
頂上は広々とした丘である。頂上を示す標柱が見当たらないのでかなりの積雪であることがわかる。そこから見る真っ白に輝く白山は、何と言っても一番のご褒美であった。風が冷たかったので 少し下った所で昼食とした。ガスバーナーを忘れたのかと思って一瞬焦ったが、無事見つけて温かいラーメンをいただき、みんなでコーヒーを飲むことができた。
帰りは危ない個所を避けたので、余裕をもって降りることができた。林道に出るとかなり除雪区間が延びていた。今日除雪したばかりの所は2m以上の高さがあり、立山の「雪の大谷」の小型版みたいだった。
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