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天気予報は快晴と出ていたが、ヤマップを見ると緩んだ雪に足がゴボリ(雪を踏み抜き)かんじきが必要なことが書いてあり、一抹の不安は隠せなかった。
昨 年国道沿いの駐車場は車があふれていたので、今年は一時間ほど早く家を出た。期待に違わず、雪は凍結しておりゴボルことはなくて一安心。ただ昨年と違い雪が少なく地肌が見える所もあった。前の人の足跡をたどりひたすら登るが、小枝が行く手を遮ったり、雪のない部分があったりして登りにくい。あれだけ車がいっぱいあったのに、誰にも会わないのも不思議だった。違うコースを登っているのだろうかと考えていると、ここでアクシデント。片方のアイゼンのバンドが切れて使用できなくなってしまったのだ。一瞬考えたが、迷うことなく片方のアイゼンで登ることにした。道なき道を苦労して、ようやく夏の登山口の駐車場にたどり着く。
冬山のコースは直登が多いので勾配がきつく、途中から夏の登山道を歩くことにした。距離は長いが急登はない。ただし、足を踏み外すと下まで落ちて行きそうな崖に沿った所が二か所ほどあった。慎重に足を運ぶが片足のアイゼンが恐怖を倍増させる。
標高が上がるにつれて雪質もよくなる。森を抜けると雪原が広がっていて、ここからが冬山本番だ。木に着いた氷が太陽に輝き幻想的な雰囲気を醸し出してい る。頂上に近づくと痩せ尾根が現れ、アルプスの高山を歩いているような気分になる。やがて白山が顔をだし、頂上に近づくにつれて全体が見えてくる。今日は太陽に白く輝き、いつになく荘厳に見える。昨晩は冷えたのか、木々にはエビの尻尾が張り付いている。足元を見ると、頂上を示す標柱の頭が見えている。ぽかぽか陽気でみんなの笑顔がいい。
帰りは夏山登山口から林道を歩く。雪が緩み歩きにくく、とても長く感じた。
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