福井の山   北丈競山964.3m) 

                    
2021年4月1日(木) 晴れ

  じょんころ広場登山口(9:00)→旧道合流点(9:35)→大岩広場(10:10)
 →北丈競山(11:35〜12:25)→大岩広場(13:15)→旧道合流点(13:40)
 →じょんころ広場登山口(14:10)

 じょんころ広場に至る道が通行止めになっていた。う回路の表示はあったがよくわからず、登山口まで歩くことにした。10分位の事だから特に問題は無い。じょんころ広場に着くと桜が満開だった。人っ子一人いず、桜も寂しそうだった。
 尾根に出るまでは結構危ない所や急な所があった。でも、時折現れる紫の小さなスミレに癒される。ツバキも真紅の花を咲かせつつある。この山は斜面一帯にツバキが多く、ツバキ街道と命名したいくらいだ。次に現れるのはタムシバだ。コブシと間違えるのでネットで違いを調べてみた。

1.タムシバの樹高は約3m〜9m、コブシは約5m〜18mもの高さになる。
 2.タムシバの花は、下に葉っぱが無く、コブシの花は、下に1枚葉っぱがついている。
 3.タムシバの葉は、コブシよりも細長く幅が狭く、裏側が白みを帯びている。
 4.タムシバは標高の高い所に見られ、コブシは山地から丘陵地、平地でも見られる。

旧道との合流地点辺りから傾斜も緩やかになる。途中で新道と旧道が分かれる所がある。新道は幅広く整地してあるが傾斜が急だが、尾根に出るとイワカガミの群落が見られた。帰りに旧道を通ってみたが、片側が切れ落ちていたり、崩壊しかかっている個所があった。安全のために新道を整備したと思われた。茂みを抜けると、目の前に北丈競山と南丈競山が飛び込んでくる。他の山に比べて北丈競山には雪が見られない。山の向きが太陽に当たるようになっているからだろう。両方の山はもう少し登った所からも見られる。
 いよいよ頂上に向けての一本調子の登りが始まる。取付きにはアルミニュウムの階段が造られているが、それも長くは続かない。登山道の上を見上げると気持ちが萎えてしまうので、ひたすら足元を見つめて一歩一歩足を進める。頂上近くに小さな雪渓が2ヶ所あったが、今の季節雪は固まっていて足を取られることは無い。
 息を切らして到達した頂上には一組の夫婦が休んでいた。眼前に南丈競山が大きくそびえていた。頂上の避難小屋が手に取るように見える。左手の白山は、今日はかすんで見える。坂井平野全体も黄砂のためかすんでいる。ぽかぽか陽気の静かな頂上はちょっとした楽園だった。


 

 


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