福井県の山   赤坂山(824m)

                    
2021年6月6日(日) 晴れ時々曇り

   駐車場(10:05)→黒河峠登山口(10:45〜50)→三国山分岐(11:50)→
  明王ノ禿(12:20)→赤坂山(12:50〜13:20)→明王ノ禿(13:35)→
  三国山分岐(14:10)→黒河峠登山口(15:05)→駐車場(15:35)

 今回は初めて参加するYさんを含め3名だ。サラサドウダンに出会えるのを楽しみにして、Kさんの車で敦賀から黒河(くろこ)峠を目指す。黒河林道を走っていると、橋の手前でチェーンが張られており、通行禁止。赤坂山をあきらめて近くの野坂山にするか、滋賀県から黒河林道を目指すか迷った。しかしサラサドウダンを見たいなら、登山開始時間が遅れても滋賀県にまわるべきだという結論に達した。
 国道から在原に入る道はわかったが、いつの間にか赤坂山から遠ざかり白谷に出てしまった。また引き返し黒河林道への入り口を探す。今度は入り口の小さな標識を見つけたが、反対側からは見えないので行き過ぎてしまったのも無理はない。所が又もやチェーン。手前に小さな駐車場があり車も何台か止まっていたので、ここから歩くようになっているらしい。
 結構長く感じた林道の先に、登山口にあるトイレの建物を見つけて大感激。ようやくここから登山が始まる。ブナの若葉が太陽の光を浴びてキラキラ輝いている。一カ所チェーンが張られた所があるが、急登の所はジグザグに道がつけられており総じて歩きやすい。お目当てのサラサドウダンはすぐに表れた。想像以上にたくさんの花を見ることができて感激もひとしおだった。歩いていると、ピンクと黄色のグラデーションを持つ大き目の花と赤い小さな花の2種類あることが分かった。
 透き通る水が流れる小川や、大きな木が途切れると左手に琵琶湖が見える変化に富んだ登山道に、初参加のYさんは大喜び。やがて岩が屹立する「明王ノ禿」への急登が始まる。赤茶けた砂と大きな岩はアルペン的な風貌を持っている。写真でも見たのかIさんなどいくら「大丈夫だ」と言っても恐怖を感じてしまっているが、道は明王ノ禿と裏側につけられており、危ない所には防護柵が立てられているので全く危険はない。同行の2人も想像とは違っていたからか、あっけにとられているようだった。明王ノ禿を降りる所から見る赤坂山はきれいな円錐形をしており、一番きれいな姿を見せてくれる。
 一旦下ると最後の登りだ。どんな山も頂上直下には急登がある。頭上を覆う木も無いので、直射日光浴びて暑さに苦しめられる。でも苦しんだ分頂上に達した時は達成感がある。赤坂山は独立峰なので見晴しがいい。東側は伊吹山を始めとする滋賀の山々と広大な琵琶湖。西側は折り重なる山並とその先の日本海まで見える。
 急きょ登山口を変更したが、サラサドウダンと変化に富んだ山を楽しむことができ、とても満足した1日となった。

     

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