福井県の山   鉢伏山(761.8m)
                    

                 2026年5月9日 晴れ

   365スキー場(9:35)→木ノ芽峠(10:20〜30)→鉢伏山
  (10:50〜11:45)→365スキー場(13:10)

  鉢伏山は、自分の中ではとても印象が薄い山であった。それはなぜか考えてみたが、ひとつはガイドブックに登場することがほとんどなかったからだ。「登ってみねの福井の山」には2回しか掲載されていない。初版の昭和58年版に登場し、なぜか平成10年版まで飛んで登場しているのみである。分県登山ガイドの「福井の山」には一度も登場していない。だから、登山者が登るほどの山ではないと思われているのかもしれない。しかし、最近登山道が整備されたと聞くし、頂上からの景色が絶賛されているので関心を持ち、登ってみることにした。

 スキー場の左手の舗装路を登って行くと登山口を示す標識が現れる。伐採した木の根が残るいかにも最近切り開いたと思われる登山道だ。アップダウンや階段の急登も多く、小さな子供にはきついのではないかと思われた。時々右手にスキー場のきれいな芝生が現れ、苦しさのあまり「スキー場の中を歩いて欲しくなくて、この登山道を整備したのではないか」とうがった見方をしてしまう。このコースで救いなのは新緑の美しさだ。おおわれた緑の葉から太陽がちらちら漏れてくるのもいい。

 スキー場対岸の舗装路に近づくと、眼下に緑のゲレンデが広がっていて、その壮大さにしばし見とれてしまう。舗装路をジグザグに登って行くと木ノ芽峠だ。石畳が前川家に伸びている。100年以上前、人々がここを越えて行ったのだろうか。江戸時代に建てられたという前川家は、その時代の雰囲気を十分感じさせてくれる。

 そこから頂上までは山道が続く。大きなブナの木の林を抜けて行くと「シーサイト365」という変わった建物がいきなり現れる。この建物は休憩所だということが後でわかった。さらに進んで行くと頂上手前に話題のピンクのブランコが現れた。眼前に広がる山々を見ながら乗るブランコは最高の気分だった。見晴らしが良ければ白山も見えるそうだ。これは是非みんなに推薦したい。

 そして、緑の芝生におおわれた広い頂上部からの眺めは想像を絶するものだった。眼下には敦賀湾が天の川のように横たわり、対岸に西方ヶ岳を持つ敦賀半島、その奥の常神半島のさらに奥に青葉山がかすんで見える。モスクワやウラジオストックなどの方向と距離を示す標識や展望案内板なども設置されている。

帰路、有名な伝説が残っている言奈(いうな)地蔵に寄る。地蔵は建物の中におられるのか目にすることはできなかったが、想像していたより大きく歴史を感じさせる建物であった。

    福井の山