福井県の山   文殊山(365m)

            2021年8月28日(土) 曇り

   (さか)清水(しみず)登山口(9:35)→橋立山(10:10〜15)→奥の院
  (10:55〜11:00)→文珠山(11:20〜50)→奥の院(12:05)
  →酒清水登山口(13:10)

 今回はまだ登っていない鯖江からのコースに挑戦した。例によって登山口を探すのに少し苦労する。登山口を示す案内が一切ないのは鯖江市の怠慢なのか、それともここからはあまり登ってほしくないのか。
 3本の管から清水が勢いよく流れている。この辺りでは有名なのか、さっそくポリタンクを2本持って男の人がやってきた。山に登った後、飲んだり顔を洗ったりできるので、登山者にとってもありがたい水だ。
 いきなりの急登だ。下が赤土なので滑りやすい。しかし、うっそうと茂った木が日陰をつくってくれるので風も心地よい。雨の後だからか真っ白なキノコがあちこちに傘を広げている。ナメタケに似たキノコの小さな塊もあったが、きっと毒キノコだろう。
 30分ほどで橋立山に着く。ちょっとした広場になっているが、頂上らしさは感じられない。隅っこに4等三角点がある。急坂を少し下ると、四方谷コースに降りる道が右手に現れる。そこはまだ歩いていないので次の機会に是非歩きたいと思う。そこからはアップダウンの連続で、かなりの急登が続き、他の登山道とは一線をかくす難度だ。しかし、人があまり入っていないので静かな山歩きを楽しめる。
 奥の院までは長く感じたが、見慣れた社殿を目にするとほっとする。胎内くぐりをいつもとは反対方向に下って行き、最後の急登を登れば本堂のある文珠山山頂だ。本格的な山に登ったような達成感があった。
 帰りに不思議なことがあった。橋立山を目標に注意して歩いていたのだが、気が付いた時には登山口近くを歩いていた。きっと見逃したのであろうが、狐に化かされたような気分だった。

    福井の山