福井県の山   野坂岳 (913m)

                    2025年4月4日 曇り

  駐車場(9:25)→一ノ岳(11:00)→二ノ岳(11:35)→
 避難小屋・野坂岳(12:00〜40)→第一駐車場(16:35)

 2日前のHPを見たら全く雪の写真が無い。頂上にも雪は無かったが、今年は雪が多かったので途中の雪渓は予想しておくべきだった。これまでの経験から雪渓に入るのは易しいが出るのが難しいことは知っていた。雪渓の終わりがどこに続いているのかを慎重に確認すべきである。登りは頂上を攻めて行くのでいいのだが、下りの場合は扇の裾野を目指すことになるので気を付けなければならない。一つ谷を間違えただけでとんでもない所に出てしまうことがある。  
 平日の曇りとあって(出がけは雨が降っていた)我々を除いて登山客はいない。昨日の雨で濡れた登山道を歩き始める。しばらく行くと雪が現れ、雪渓の淵を歩いたり雪渓の上を歩いたりして二ノ岳、三の岳と順調に越していく。昨日来の雨で足跡が消えているので気がかりな点もあったが、無事避難小屋に到着する。
 冷たい風に吹かれていたので、暖を取るには小屋の潜在はありがたい。温かいラーメンやコーヒーをすすりながら陽気な会話がはずむ。山頂は小屋から1分の所にあるが、残念ながら白の世界で周りは全く見えない。所が、Sさんがアイゼンをつけるのに手間取っている間にどんどん視界が開けてきて、敦賀湾の方や日本海も見えてきて歓喜の声をあげる。あのまま下山していたらこの景色は見られなかったのだ。
 満足して下山にかかる。二ノ岳までは順調に下りたが、途中から赤いテープに誘導されていった。そのまま行くととんでもなく急坂に変わっていった。後からは何とでもいえるが、ここで引き返す勇気が必要だった。また、ヤマップのアプリを見ていると右手に本道があるのにどんどん左の方に進んで行ったのも間違いだった。やたらと赤いテープがあるのも紛らわしい。登山では安心させてくれるテープだが、このテープはどんどん急坂へと導いて行く。それでも、何回も転んだり、お尻で滑ったりして何とか人里に下りることができた。粟野駅が現れたらタクシーに乗ってもいいと思ったが、いつの間にか「いこいの森」への道に入ってしまっていた。第一駐車場までみんなで歩いたが、その先の車を止めてある最奥の駐車場にはTさん一人に行ってもらった。本当に申し訳なく感謝感激である。いずれにせよ、今回はたくさんの教訓を得た。