福井の山   御嶽山(おたけやま)(548m)

                    2024年3月30日 曇りのち晴れ

   登山口(9:05)→国吉城本丸跡(9:35〜40)→電波塔(10:25)→御岳山頂上
  (10:55〜11:35)→電波塔(11:55)→国吉城本丸跡(12:35)→登山口(13:00)

 福井県の名の知れた山には全部登ったはずだが、改定された「福井県の山」に御嶽山(おたけやま)が紹介されていたので登ってみることにした。メンバーは4人、Sさんの運転だ。登山口となっている若狭国吉城歴史資料館までは1時間で着いてしまう。
 最近の城ブームのせいか、大宮ナンバーの車が駐車されていた。しかし土曜日だというのにあたりは閑散としている。城主居館跡から登山道が始まる。いきなりシャガの群落。見ごろの5月の花期にもう一度訪れたいものだ。
 イノシシ防止柵を越えるとジグザグの階段が始まる。この急傾斜では直登はできない。国吉城が難攻不落といわれた理由が理解できる。本丸跡直下には石垣や堀切などが見られる。本丸跡は石碑と三角点のある気持ちの良い広場となっている。木々の間から美浜の海岸線が黄砂のためか少しぼやけて見える。
 本丸跡からの下山がこのコース一番の急斜面で、足元の砂に足を取られ尻もちをつきそうになる。雑木林の気持ちの良い道を行けば2本のテレビ中継アンテナの立つ広場に出る。そこからしばらく広い林道跡を歩く。分岐の所に「御嶽山頂へ40分」の標識があり、林道は左に折れて行く。後でわかったことだが、珪石採掘が行われていた時の名残らしい。その後ワイヤやトロッコの車輪が見られたのも、それを知れば納得がいく。
 幾つかのニセピークに騙されながらも何とか頂上に着く。そこは緑の小さな広場になっていて、新しい頂上を示す標識が立っていた。北側が開けていて、本丸跡から見たよりも鮮明に美浜や敦賀半島を俯瞰することができた。誰一人いない頂上には春を告げる気持ちの良い風がそよいでいた。
    福井の山