福井の山   西方ヶ岳(764m) 

             2024年4月13日 晴れ

  常宮神社(9:15)→奥の院展望所(9:45)→銀命水(10:30〜35)→オウム岩
 (11:05)→西方ヶ岳(12:00〜55)→オウム岩(13:35)→銀命水(14:05)
 →奥の院展望所(14:45)→常宮神社(15:05)

今日も4人のメンバーで出発。Iさんとは雪の残る頃に登ったが誰も歩いていない重い雪に閉口し、途中で断念したのだった。だから頂上を極めるのは、僕以外はみんな初めてだ。常宮神社から歩き始めたが、桜が満開だった。特にしだれ桜が見事だった。
 農道からいよいよ山道に入るが、階段が長い。Oさんが帰りに数えた所では500段近くあったそうだ。シダが多いのもこの山の特徴だ。すぐに「奥の院展望所」に着く。大きな岩の上に建つと、敦賀湾が目の前に迫っていた。
 両側がV字に切れ落ち、滑りやすい砂やゴロゴロした岩の道は歩きにくい。しかし今を盛りのタムシバの純白の花が我々を励ましてくれる。これ以降タムシバは何回も現れ、タムシバにおおわれた山と呼んでもいいくらいだった。岩場を見るたび騙されたこともあって、「銀命水」まではとても長く感じた。岩の奥からちょろちょろと水が流れ出ており、飲んでみると柔らかい味がした。そこがちょうど中間地点なので、まだ半分の距離が残されていると思うと少し意気消沈する。
 ちょうど季節が良かったのか、いろいろな花を見る事ができた。イカリソウ、バイカオウレン、イワナシ、ショウジョウバカマ、イワウチワなどである。特にイワウチワは「オウム岩」を過ぎたあたりか幾つも群落を見る事ができた。以前は「オウム岩」からの眺めは良かったはずなのに、今は成長した木が眼下の邪魔をしている。
 笹原の上に伸びたブナの林の中を喘ぎながら登って行くと、前方に山名の書かれた標識が見えてきた。ようやくみんなから安堵の声があがる。さっそく岩場に降りて眼下に広がる敦賀湾を俯瞰する。この眺めがあるからこそここまでの苦労が報われる。今日は白く輝く白山も見える。左端には水島、さらに左に目を転じると「カモシカ台」の丸い石も見えている。
 三角屋根の避難小屋の前で昼食。20度を超えていそうな暖かさだったが、さわやかな風が渡っていて気持ちよく食事をすることができた。いた。

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