福井県の山   西方ヶ岳 (764m)

                    
2022年3月2日 曇り

   常宮神社(8:15)→銀命水(10:10)→オウム岩(10:50)→小さなピーク
  (11:30〜12:10)→オウム岩(12:30)→銀命水(13:05)→常宮神社
  (14:45)

 Tさん、Iさんと久しぶりに3人が集まった。雪のために一回中止にした西方ヶ岳だが、再挑戦することにした。野坂岳に比べて圧倒的に情報が少ないので、あまり登られていないことが分かる。天気予報では晴れだし、万が一の場合は引き返せばいいことなので、気楽な感じで出発した。
 登り始めは階段の急登だ。まだ雪は無い。階段の周りにはシダが多い。階段が終わりしばらく進むといよいよ雪が現れた。下を向いてラッセルしていたせいか、「奥の院展望所」には全く気が付かなかった。雪はだんだん深くなり緩んでいるので、時々太もものあたりまで沈んでしまう。  
 行程のほぼ半分である「銀命水」まで2時間近くかかってしまい、先行きが危ぶまれる。かなりばててきたので、先頭をTさんと交代する。体力が余っているのか、どんどん先に進んで行く。かなり苦労して距離を稼いだと思ったのに「オウム岩」まで400メートルしか進んでいないことにがっかりしてしまう。
 この調子では目標の12時までに着くことはできないと判断し、先に進むのはあきらめた。目の前に頂上が見えるが、いったん下って登り返す地点の小さなピークで昼食とした。温かいうどんが冷えた体を温めてくれ、いつになく美味しくいただいた。
 帰りは足跡をたどっていけばいいので楽だった。しかし雪はさらに緩んできているので慎重に歩く。心に余裕がでてきたからか、「オウム岩」や「奥の院展望所」から眼下の展望を楽しみ、「銀命水」の水の流れを確認することができた。特に奥の院展望所」からの眺めは雄大であった。
 「こんなこともある」、「また登ればいい」、「これもいい経験だ」と言いながら下山した。

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