石川県の山   三方岩岳(1736m)

                    
2021年7月16日(金) 晴れ時々曇り

  栂の木台駐車場(10:00)→ふくべ谷上園地展望台(10:20〜25)→分岐
 (10:45)→三方岩岳(11:15〜12:10)→三方岩岳頂上(12:25)→
 三方岩岳(12:35〜40)→分岐(13:10)→ふくべ谷上園地展望台(13:25)
 →栂の木台駐車場(13:45)

 Kさん達4人と取立山駐車場で待ち合わせ。「道の駅瀬女」でKさんの車1台で栂の木台駐車場を目指す。本当は岐阜県側から登りたかったのだが、「白山白川ホワイトロード」はまだ岐阜県側には通じていなかったのだ。
 平日だからか、それとも全線開通していないからか、途中にある駐車場には1台の車も無い。すれ違う車もほとんどなく、あたりは静まり返っている。栂の木台駐車場に着くと1台先客があった。2018年に開通したというふくべ谷登山道は初めて通る道だ。登り始めからいきなりの階段が続く。斜度も結構あり、昨日来の雨でぬかるんでいる。しかし、さっそく現れたササユリに励まされる。
 間もなく「ふくべ谷上園地展望台」に到着。そこはまさに白山の大展望台であった。いつも眺める茶色の頂上部とは違って、裏側から見る白山は、所々に残雪を残す緑豊かな山であった。その先を回り込むと、ちょうど、船をひっくり返したような形をしている三方岩岳が現れた。しかし、まだかなりの高度と距離がある。左手はるか彼方に、雲の上に顔を出した穂高連峰や槍ヶ岳などの北アルプスを望むことができた。みんなが見たがっていたコバイケイソウはもう終わっていたが、何とか形を保っているのが一輪あった。
 三方岩駐車場からの分岐点を過ぎると、丸い車輪をつけて何台も連結した電車のような形をした木道が現れた。このような面白い形をした木道を見るのは初めてだ。いよいよ三方岩岳への最後の登りだ。どの山も頂上直下の登りは苦しいが、遠目には急こう配に見える山道も、実際は思っていたよりも易しいものだ。
 にぎやかな声が聞こえてくると、頂上だ。360度さえぎるものが無い頂上は珍しい。所が、ここが本当の頂上ではないと教えてくれる人がいた。白山を目の前にしながらの贅沢な昼食の後、荷物を置いて行ってみることにした。左手には岐阜県と富山県側の雄大な山並みが広がっている。頂上は右手前方のこんもりした山の上にある。登り返しは結構きつかったが15分ほどで着いてしまった。頂上を示す銀色の新しいプレートが岩に張り付けてあったが、こちら側からは見えないので一度は通り過ぎてしまった。物足りない頂上ではあったが、これで頂上を踏まなかったと言う後悔は残らない。

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