福井県の山   杓子岳(1490m)

                    
2022年10月22日 曇り

   法恩寺山林道登山口(9:50)→保月山(11:00)→杓子岳(12:00〜12:45)
  →保月山(13:20)→法恩寺山林道登山口(14:15)

 勝山の法恩寺山林道から法恩寺山に登ろうと思ったが行き止まりになっていたので、スキージャムから法恩寺山林道に入ろうと思ったら、ここもスキージャムの裏手で通行止め。そこから歩こうとも考えたが、調べてみると避難小屋まで1時間40分ほどかかるようなので、大野の六呂師から法恩寺山林道に入ることにした。数年前の豪雨のためか、落石があったり舗装面が浮き上がったりしている所があり、林道はかなり荒れていた。
 土曜日とあって、経ヶ岳の駐車場には10台程の車が止めてあった。先に進むと道路はすぐに通行止めになっていて、法恩寺山に登る道は完全に閉ざされてしまった。仕方がないので、予定を変更して経ヶ岳の途中まで登ることにした。
 そういうわけで、いつになく遅い時間から登ることになってしまった。登山道はいきなりの階段の急登から始まる。樹木に囲まれた単調な道だが一部紅葉が見られ、山の上部の紅葉に期待が膨らむ。保月山に至るコースの途中に「アダムとイブの木」がある。ブナとナラの木がくっついているので、誰かがそう名付けたのだろう。
 やがて保月山に到達するが、見晴らしは良くない。途中で引き返すことも考えて、山名が書かれた標識の前で記念写真を撮る。ここから杓子岳までの間が今回のハイライトである。ちょっと怖い思いもするが、急傾斜の梯子や両側が切れ落ちた岩山などはアスレチックのような楽しさもある。両側が低木の紅葉に囲まれ、トンネルのようになっている所もある。紅葉はまさに今が盛りだ。大きな岩と赤、黄色、緑の葉っぱが絶妙なコントラストを作り出している。
 杓子岳までは意外と速く着いた。さっそく少し先の中岳と経ヶ岳が見える所に行く。そこからの眺めは雄大で、いつ見ても感激する。笹原の中に一本の登山道が中岳まで続いている。経ヶ岳はきれいなピラミッドの形をしていて、ひときわ気品を感じさせる。
 帰路、陽が出てきて、紅葉が一段ときれいに輝いていた。

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