福井の山   取立山(1307m) 

                    2022年5月15日(日) 曇り

  駐車場(8:55)→頂上まで1K地点(9:45)→取立山(10:20〜30)→避難小屋
 (10:50)→こつぶり山(11:15〜55)→取立山(12:25)→駐車場(13:40)

 グリーンセンターで8時に待ち合わせ。ミズバショウの見ごろとあって、取立山の広い駐車場はすでに満杯。僕らは右手の第2駐車場に案内された。
 大滝コースは通行禁止だったので、直接取立山を目指す林道を歩く。大きな石がゴロゴロしていて足元を注意しなければならない。昔は立派な林道だったのが、長年の雨などで土の部分が流されて、石だけが取り残されたのであろう。歩き始めの所には、多くのスミレの群落が見られた。九十九折の道をしばらく行くと視界が開け、木立の向こうに堂々とした経ヶ岳が見えてくる。ここから見ると双耳峰であることがよくわかる。
 頂上まで1Kの標識が立っている所から、いよいよ山道になる。昨夜来の雨でぬかるんでいて滑りやすい。上部に行くと、結構急な斜面もあったが、ミツバツツジ、タムシバ、イワウチワなどが現れて我々を元気づけてくれる。
 急登が終わればなだらかな尾根歩きに変わり、すぐに取立山の頂上が現れる。今日は曇り空にもかかわらず、白山がきれいに見える。かなり雪は融け、まだら模様を描いている。眼下にはミズバショウ群生地に続く道が見え、たくさんの人が歩いている。ここでスパッツを着け急降下していく。ぬかるんだ道を注意しながら歩いて行くと、今まであまり目にしなかったバイカオウレンやイワナシのかわいい花が目を楽しませてくれる。
 ミズバショウの群生地手前は一段とぬかるみがひどく、10年ほど前に息子が滑って転び、手首を骨折したことを思い出す。肝心のミズバショウは絶好のタイミングだった。小ぶりの群生したミズバショウは、これまで見てきたどのミズバショウより可憐に見えた。雪渓が残っていたり、藪漕ぎをしなければならない個所もあって、群生地を一周するのには少し難儀したが、いつまでも目に焼き付けていたいほど清楚で白い花だった。
 こつぶり山で昼食。ここでも白山が堂々とした姿を見せている。太陽が出ていなく少し寒くなってきたので早々に下山にかかる。下山途中80歳の元気な女性に会う。83歳の夫と一緒に登山をしていて、来週は経ヶ岳に登るのだと言っていた。この人たちのたくましさにあやかりたいものだ。

  


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