福井の山   鷲鞍岳(1010m)

                    2023年6月4日 晴れ

   「自然楽校」駐車場(9:55)→鷲鞍岳(11:50〜55)→ベンチのある広場(12:35〜
  13:05)→九頭竜国民休養地(14:00)→「自然楽校」駐車場(14:20)

 これと言って見どころのないマイナーな山だと思って、今まで再挑戦しようとは考えてていなかった。しかし、Iさんは福井の山の中では数少ない未踏の山だし、僕も何十年も前に登ったきりだったので、ちょっと楽しみでもあった。
 前回は生徒と九頭竜国民休養地の方から登ったのだが、最近の案内書は役場前コースから登るようになっている。昔はもっと先まで車が入ったようだったが、「自然楽校」前に車を置いて草の伸びた林道を歩き始める。しばらく進むと灌木で通せんぼがしてあり、右手に登山道らしきものがあったので、そこを登っていった。ロープの張ってある急登や左側が切れ落ちている危険な場所がある登山道だったが、すぐに別の登山道と交わった。それで僕らは旧道を歩いていたことが分かった。この山には案内板が全くと言っていいほどなく、登山者は不安を感じるだろう。
 本道は擬木の急こう配の階段が続き苦しい思いをしたが、頭上の若葉が太陽にきらめき疲れをいやしてくれる。尾根道に出ると急登も終わり、ブナの林が現れる。国民休養地付近は「森林浴の森100選」に選ばれているようだが、確かに手つかずの新緑の森は美しい。途中で会った登山者から「反射板のある所から白山などの山々が見え、とても眺めが良かった」と言われたが、われらは3人とも反射板に気づかず、キツネにつままれたような気がした。日曜だというのに、結局会ったのは彼一人だった。
 やがて、三方向からの登山道が合流し、三角点のある鷲鞍岳頂上に着く。展望は無く、うっかりすれば見落としてしまいそうだ。食べる場所も無いので、少し先のベンチのある広場で昼食とした。そこから先は降りるだけだ。階段の急坂を過ぎればジグザグの歩きやすい道に変わり右手にスキー場が見えてくる。 下山後、数日前に登った登山者のブログを見ると熊に会ったと書いてあった。
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