平成28年 第5回  グリュッククラブ   赤坂山 

           
9月25日(日)曇り時々晴れ 

  登山口(10:10)→赤坂山30分の標識(11:35〜40)→赤坂山(12:20〜13:35)
  →赤坂山30分の標識(14:00)→登山口(14:45)

 頂上のさわやかな草原が忘れられず、大谷山に登ることにした。前回は大御影山の登山口近くから藪漕ぎをして登ったので、今回は栗柄越コースをたどることにした。渓流の里を越え林道折戸線に入ると想像以上の悪路になった。未舗装道路では嫌な経験がたくさんあるので運転は慎重になる。道路に掘った水切りの所で車の尻をこすってしまう。九州でエンジンカバーを割ってしまったのはこんな所だった。 やがて「赤坂山1時間30分・大谷山4時間」の案内板が現れ、広場に車を止める。日曜日なので2,3台は駐車していると思ったが、どうも登山するのは我々だけのようだ。大谷山4時間には内心ギクッとしたが、僕が見た案内書にはもっと短時間で登れるように書いてあったので行先を変えようとは思わなかった。
 コンクリートの階段を上り、立派な杉林の中を歩く。山の勾配はきついが、道はゆったりとしたジグザグにつけられているのでそんなにつらくはない。杉林はすぐに自然林に変わり、ブナやモミジの緑の葉が太陽に輝いている。もう少し経つとあざやかな紅葉を見ることができるだろう。
 時々道端に紫のヤマトリカブトの群落が現れる。道は雨で削られて両側が壁になっている所がある。まるで城の周りに掘られた壕のようだ。途中にほとんど中身の栗が無いイガがいっぱい落ちており、外に出された栗の実は器用に食べられていた。おそらく猿の仕業だろう。沢を二つ横切ると道は二手に分かれていた。左の道には「赤坂山30分」という案内板が木にくくりつけてある。右は何も書かれていないが少し先を進むと、送電塔の巡視路のようだった。この時点で行先は赤坂山に決めた。
 道はほぼ平らになり歩きやすい。ススキが現れると赤坂山と大谷山の分岐点だった。赤坂山の頂上には何人かの人が見えた。随分先のように感じられたが、実際歩いてみるとそれほど時間はかからなかった。頂上からは電波塔の立つ乗鞍岳、隣の三国山、反対側には大谷山や若狭湾などが見えた。岩陰で今日は野菜炒めをする。
  下山は標準時間を上回るスピードで降りることができた。結局このコースでは誰にも会うことがなかった。美方の「きららの湯」で汗を流し、福井に帰って釜めしにてんぷらやカツを食べれば大満足の一日となった。


         福井の山