平成29年 第3回  グリュッククラブ  磐梯山(1816m)

              平成29年7月16日(日) 雨

   八方台登山口(11:50)→中ノ湯(12:25)→引き返し地点(13:40)→中ノ湯
  (14:40)→八方台登山口(15:05)

 5時、福井を出発する。早朝とあって、いつもよりずいぶん早く高速に乗ることができた。磐越自動車道を磐梯河東ICで降りる。道の駅で昼食を買って(水を無料で2本ゲット)八方台の駐車場に向かう。連休とあって下の駐車場も満杯。車を整理する人も出ている。登山口近くの駐車場に行ってみると、下山する人もあって、何とか駐車することができた。
 問題は今日の天気だ。昨晩の天気予報では、午後から悪くなるようだ。雨は登る前からポツポツ降っていたので、レインウェアの上着だけ着て出発する。最初はブナ林の中のなだらかな広い道。歩く足取りも軽い。ブナ林が終わると、かつての温泉跡に出る。建物は朽ちたまま放置されているが、にぎわった往時がしのばれる。
 そこからいよいよ本格的な登山道に変わる。どんどん下山する人が増えてくる。「これから登山ですか」と呆れた顔で声をかけてくる人がいる。無理もない。逆の立場だったら僕らもそう思ったに違いない。1時間ほど歩いた所で昼食にしようと思ったが、雨も本格的になり、腰かけて食べる場所が無い。僕は立って食べるのも何回か経験していたが、みんなにはそれは考えられないようだった。
 晴れていれば噴火口や檜原湖が見える地点も、今日は真っ白で何も見えない。雨も止みそうになく、気温も下がってきたので「ここから小屋のある弘法清水まで1時間、登山口までも1時間、どうしますか」とみんなに聞いてみた。意外や弘法清水まで行こうという意見が大半を占めた。とにかくそこまで頑張ろうと、気を取直し、急登を歩き始める。
 降りる人もめっきり少なくなり、あたりはガスに包まれ始めた。風が強くなり、体も冷えてきた。しかも足元に水が流れ出すほど雨が強くなるに至り、登山の中止を宣言した。こんな遠い所まで来て頂上に到達しないのは誠に残念であろうが、時間的にも体力的にも到達は困難とみたのだ。
 いつも下山は速い。雨でぬかるんでいるせいか、下山に強いTさんの奥さんは3回も転んでしまった。登山口に着くと、あんなにたくさんあった車が見事に無くなっていた。駐車場の東屋で遅い昼食をとる。道の駅で買った美味しい弁当を食べて、ようやくみんなの笑顔が戻ってきた。