平成28年 第2回  グリュッククラブ   (がん)ノ目(のめ)(689m) 

                          
  5月8日(日)晴れ 

  東谷生活改善センター駐車場(10:00)→太平尾根登山口(10:35)→蟹ノ目山
 (12:50〜14:05)→太平尾根登山口(15:15)→東谷生活改善センター駐車場(15:50)

 以前にこの山に登った時、シャクナゲのあまりの美しさにもう一度訪れたいと思っていた。そして、グリュッククラブの仲間にもぜひ見てもらいたかった。ただ、この山は知名度が低いと見えて、日曜日だというのに駐車場には1台しか車が無かった。
 始めは林道歩きが続く。おうとつの少ない立派な林道だが入り口は施錠されている。不法投棄を防止するためらしい。道路のわきにはシャガの白い花が咲き、見上げれば藤の花が太陽を浴びている。ほどなくして太平尾根登山口に着いたが、われわれの目指す(しゃく)()()コースかいさらに林道を進む。ところが、林道は行き止まりになっていて、その先に道らしいものは無い。左手に目を移すと、小川に沿って登山道らしきものが見える。少し戻って小川を渡る。前に来た時よりも林道伸びていたので(しゃく)()()コースへの登山道に気が付かなかったのだが、案内が全くないので多くの人は間違えてしまうだろう。
 小川を渡ると、杉林の中のジグザグ道だ。勾配はかなりきつい。ジグザグにつけられている所はまだよかったのだが、杉林が途切れると直登に近くなりかなり体力を消耗する。この山の登山道は最近整備されたので、所々にロープが張られてはいるがけもの道に近い所がある。かなり歩いたと思った所に「中間点」と書いてある標識があり、一同少し(かなり?)落胆する。肝心のシャクナゲの花は一向に現れない。季節が悪かったのか、花の咲かないめぐりあわせだったのか、キツネにつままれた感じだ。ミツバツツジのピンクだけが若葉の中で映えていた。
 やっと勾配がゆるくなると、台形になった頂上部だ。頂上には一組の夫婦がいてどちらから下山するのか迷っていた。石楠花コースの厳しさを告げると、太平尾根を引き返して行った。前はもっと開けていたと思うのだが、周りの灌木が成長したのだろう。白山がようやく木立の上から顔を出していた。しかし正面には大日山が堂々とした姿を見せてくれていた。反対側は加賀平野で、加賀観音や柴山潟、その先の日本海など抜群の眺望が広がっていた。鳥のさえずりを聞きながら、キムチうどんとコーヒーでのんびりとした時間を過ごす。
  帰路の太平尾根コースは比較にならないほど楽だった。山代温泉の総湯で汗を流し、8号線沿いの店でとんかつとおろしそばを食べれば、満足満足の一日であった。