平成28年 第7回  グリュッククラブ   比叡山 (848.3m)

              平成28年11月13日(日)晴れ

   駐車場(10:20)→南善坊(10:50)→亀塔(12:10)→根本中堂(12:30)→
  阿弥陀堂(12:45)→昼食(13:10〜14:00)→大比叡(14:35〜45)→
  バスセンター(14:55)

 この山には春に登る計画を立てていたが、雨の予想だったので行先を変更していた。2度目の挑戦は全国的に快晴という幸運だった。紅葉の季節でもあり駐車場探しに苦労するのではないかと心配だったが、観光案内所横の駐車場に無事車を止めることができた。
 日吉大社の赤い大きな鳥居の横の階段から登山が始まる。幅の広い階段はだんだん狭くなり、やがて傾斜のある石畳みに変わっていった。郵便屋さんが駆け足で登って行ったが、車を使えないので大変だろう。陽の当たる所では紅葉が鮮やかであるが、陽のあたらない所では緑の葉っぱも多い。右手に南善坊の建物が見えてきたが、立ち寄ることなく歩き続ける。

 
阿弥陀堂

やがて道は杉林の中に入る。雨で削れた道路はアスファルトが浮いていたり、深くえぐられた所があったりして、悲惨な状態になっている。そこを、若者のグループや外人さんが我々を追い抜いて行く。道がきれいになってくると亀塔が現れる。亀の上に漢字が彫られた石塔が建っている。アスファルトに変わった道を登って行くと延暦寺会館の横に出る。「延暦寺」とは、比叡山にある500ヘクタールの境内地に点在する約150ほどの堂塔の総称だそうだ。延暦寺という建造物があるわけではないのだ。
 急な階段を上っていかにも歴史を感じさせる文殊堂に出る。そこから延暦寺発祥の地である根本中堂へと階段を下りる。ここまで来ると人でごった返している。我々の目的は比叡山の山頂である大比叡(おおびえ)であるので、足早に通り過ぎる。大講堂、阿弥

陀堂を経由して大比叡に向かう。しかし、すでに時計は1時を回ったので女性群の「腹減った」の合唱が始まる。すぐ先に展望の良い広場があったのに気付かず、林道の脇の空き地で昼食とする。今日はお湯だけ沸かしてカップ麺や味噌汁、食後のコーヒーで暖を取る。
 休んだ後は足が重かったが、細い山道をガーデンミュージアムを目指して登り始める。登り切った所が比叡山頂上のバスセンターで、展望台からは近江大橋と大津の街並みを一望できた。頂上はさらに先で、そこまでやって来る人はほとんどいなかった。最後の小高い山を登ると大比叡で、地面と杉の木との2ヶ所「大比叡」と書かれた標識があった。もうこれ以上の高みはないのだ。今年最後の登山の成功を祝してみんなで万歳三唱をする。
 時間も押してきたのでバスセンターから東塔までバスに乗り、坂本ケーブルを使って下山した。帰路高島市朽木の「天狗の湯」で体を温め、福井に戻ってカツやおろしそばの夕食を食べて、大満足の登り納めとなった。