平成30年 グリュッククラブ 第6回登山  日野山(794.5m)

                       
平成30年11月11日(日) 晴れ

  中平吹駐車場(10:15)→焼餅石(11:15)→室堂(11:15〜20)→日野山
  (13:00〜14:15)→室堂(15:25〜30)→焼餅石(16:10)→
  中平吹駐車場(17:15)

  いよいよ越前5山の締めくくりである。この山は白山の次にハードな山だが、越前5山を目指したからには外すわけにはいかない。久しぶりにこのコースを登って、古道よりは楽な道がつけられていることが分かった。
 以前は日野神社の境内に駐車したが、今は中平吹集落に広い駐車場がある。日曜日の好天とあってすでに十台以上の車が駐車されている。日野神社に登山の無事を祈願して登り始めると、すぐに動物除けの柵が現れる。何か聖域に入るようなおごそかさを感じる。
 割と広くて穏やかな勾配の道が続くが、1カ所ロープに頼らなければならない急登があった。その後もプラスチックの土止めがしてある階段が続く。見上げれば紅葉が太陽に照らされて明るく輝いている。
 やがて「焼餅石」「石の唐戸」「弁慶の三枚切り」といった、取ってつけたような名前の石が連続して現れる。後で誰かが考えたようだが、よく見るとなるほどと思える。Uの字にえぐられたまっすぐな道はシダ類や紅葉に囲まれ、とても雰囲気がある。階段を登りきると、室堂と呼ばれる所に出る。休憩所と立派な避難小屋があり、水場や半鐘もある。ただ、半鐘に丸い穴が開いているのは不思議だった。
 古道と広い緩やかな道が何度か交差する。救われるのは小学生が作った「頂上まで○○○m」という標識だ。100m単位であるが、頂上付近では50m単位に変わる。有名な「比丘尼ころがし」という急登はぜひ挑戦したい場所だが、われわれはもちろん迂回路を登る。
 頂上付近の紅葉を愛でながら最後の力をふりしぼると山頂直下の小屋の屋根が見えてくる。山頂はあとひと登りだ。山頂には立派な日野神社の奥ノ院の社殿が建っている。残念ながら視界が悪く、近くの荒島岳以外はあまり見えなかった。ここで心配なのはTさんの体調が良くないことだ。我々が頂上に着いたあとだいぶ遅れて着いた。頭がふらふらするというので小屋で休んでもらうことにした。
 下山はTさんの体調を見ながらゆっくり降りて行った。だいぶ降りてから林道を右折しなければならないところを真っ直ぐ行ってしまい、引き返さなければならないというハプニングがあった。何の標識も無く、赤いテープが前方にひらひらしているので間違えるのも無理もない。だんだんあたりは暗くなってくるし心細くなってきたが、何とか周りが見える時間に駐車場に戻ってくることができた。
 時間が遅くなったので恒例の温泉はお預けになったが、Tさんは元気を回復し、久しぶりに「カツ時」でカツを食べて何とかいつもの楽しい山行となった。

       福井の山