平成26年 第6回  グリュッククラブ   倉ヶ岳565.4m) 

                    
11月16日(日) 晴れ 

 以前、若葉の頃登って、大池に映る岩と緑に感激して、秋にもう一度訪れたいと思っていた。その後、グリュッククラブで2回計画したが、雨のために滋賀県に行先を変更したので、これが3度目の正直である。しかも、その日だけ晴れで、前後は雨という奇跡のような一日だった。
 
最初、月橋という集落から登る予定にしていたが、昔合わせたナビは倉ヶ岳の頂上を目指しており、林道をどんどん高度を上げて行く。すぐに間違いに気付いたが、歩く時間が短縮されて怒るメンバーはいそうでないので、そのまま進んで行くと「何でこんな所に?」と思える場所に喫茶店があった。そこの人に行先を確認する。すぐに二股になっている所があったので訪ねて正解だった。
 
黄色を主体とした紅葉であったが、途中では結構きれいなところがあった。駐車場に着くとすでに5,6台の車が止まっていた。知る人ぞ知る山のようだ。階段を下りていくとすぐ大池にぶつかる。下から歩けば約1時間かかる。池では釣りをしている人もいる。
 
池を左回りに進むとだんだん勾配がきつくなり岩場に突き当たる。見た目には絶壁に見えるので、女性群は恐れをなしていたが、ロープや手がかりがあるので何とか登れそうだ。内心、岩場のスリルも楽しんでもらいたいと思っていたのだ。やたらロープを強く引っ張ってしまうが、足の置場が最も重要だ。男性群から次々と指示が飛び、Uさんの献身的な尻持ち上げもあって何とか全員岩の上に上がることができた。みんなの笑顔には征服感で満たされていた。
 
登った所は小さな広場になっており、見晴らしもよかったのでそこで昼食とした。今日はおでんを温め、道の駅で買った「ちくわの磯部あげ」や「大学いも」などが並んでいる。眼下には緑と黄色の縞模様、空にはパラグライダー舞っていてなんとも平和な光景だ。
 
食後すぐ先にある倉ヶ岳の頂上に行き(周りは何も見えないのでここで昼食にしなくて正解だった)、大池から直立している岩場に立つ。眼下に大池が望める最高の展望台だ。池を一周すると結構いい時間になってしまい、結果的には下から登ってこなくて良かったかもしれない。
 
徳光SAに隣接した温泉で疲れを癒し、福井に戻ってビールを飲んで美味しい食事をすれば、満足の一年の締めくくりとなった。