グリュッククラブ 第2回 尾瀬                              

         1日目    平成25年7月14日(日) 雨後曇り

 鳩待峠(13:05)→山ノ鼻(14:10〜35)→龍宮(16:00〜15)→
 原の小屋(16:40)

 5時集合で尾瀬に向けて出発。7時間近くかけてほぼ満杯の「第一駐車場」に入る。鳩待峠までのバスに乗っている時たたきつけるような激しい雨が降った。大勢の人が休んでいる鳩待峠で、雨を避けながらコンビニで買ったおにぎりを食べ、雨具をつける。
 小雨の中を歩き始める。山の鼻までは樹木でおおわれた木道をひたすら下っていく。対向の木道からほぼ切れ目なしに大勢の人が登ってくる。さすが、連休の尾瀬である。左上にガスの切れ目から至仏山(しぶつさん)が見えてくる。小さな橋を渡ると、ビジターセンターやトイレのある山ノ鼻に着く。
 いよいよ尾瀬ヶ原の木道歩きである。うまい具合に雨も止んできた。早くもニッコウキスゲの小さな群落が現れる。その奥にはアヤメが紫の群落を作っている。振り返れば至仏山、前方遠くには(ひうち)ケ岳と役者も揃っている。2本の木道が続き、池塘(ちとう)が散らばる広い草原の景色は、まさにイメージ通りの尾瀬である。
 龍宮を過ぎたあたりに大きなニッコウキスゲの群落があった。お花畑に入る木道もあってじっくり花を楽しむことができた。燧ケ岳の山全体をおおうように太い虹がかかっていた。何度も山に登っているが、このような光景を目にしたのは初めてだった。やがて、前方に何軒かの小屋が現れてくる。今晩の宿泊地である下田代である。
 尾瀬の小屋は普通の山小屋とは違って、完全予約制で定員分しか客を入れないので、連休であっても混雑しないのがありがたい。おまけに風呂もあり、汗を流してぐっすり休むことができた。
       2日目    平成25年7月15日(月) 雨後曇り

  原の小屋(6:50)→白砂峠(8:25)→沼尻(8:50〜9:05)→
  尾瀬ビジターセンター(10:05〜30)→三平峠(11:15〜20)→一ノ瀬(12:15)

 4時ごろから起きだす人がいた。この人たちは燧ケ岳に登るのだろう。今日の予定が込んでいることもあって心の中では急いでいたが、出発は7時近くになった。雨の中完全武装で出発する。白砂峠までは、木道が切れていて結構勾配のきつい所もあり、みんなの息も荒くなる。尾瀬沼が見える沼尻(ぬしり)休憩所に着いてようやく一息つけた。雨に煙る尾瀬沼もなかなか絵になる。緑の草原の中を歩く人達のカラフルな雨具やザックカバーが意外にもきれいに見える。
 沼の北側の道を行くと、シャクナゲやコバイケイソウが多い。小川の中にかろうじて3本のミズバショウが咲いていた。大江湿原に降りていくと、ニッコウキスゲの大群落。われらのボルテージも一気に上がり、何枚も写真を撮ったり撮られたり。結構苦しかった尾瀬の締めくくりにふさわしい景色であった。
 混雑するビジターセンターで一休み。持ってきたお菓子で空いた小腹を満足させる。やがて雨も止んだので、三平峠に向かって歩き出す。峠を越せば一気に下っていく。久しぶりに左膝が痛くなる。岩清水という水飲み場で、一ノ瀬から実験のワゴンが登山客を運んでいることを聞き、みな一気に元気になる。約1時間の短縮になるのだから無理も無い。人数の関係で2回に分かれて乗ったので、大清水から駐車場に戻るバスに乗れるか心配だったが、幸いぎりぎり間に合った。
 お風呂に入り2時40分出発。途中のサービスエリアで夕食を食べて、9時過ぎに無事家に着くことができた。苦しいところもあったが、充実した尾瀬の旅ではあった。