平成24年 第3回  グリュッククラブ   夜叉ヶ池1099m) 

              平成24年7月8日(日) 曇り一時雨

   登山口(10:15)→頂上まで1500m(11:00)→頂上まで1000m
  (11:25)→頂上まで500m(11:50)→夜叉ヶ池(12:10〜13:05)
  →頂上まで500m(13:20)→頂上まで1000m(13:35)→
  頂上まで1500m(13:55)→登山口(14:25)

 先週雨で中止にしたので、今回はぜひ登りたかったのだが、早朝から雨。天気予報では午後から曇りと言っているが、目の前の雨を見れば意気も上がらない。「中止」と半ば決めていたが、7時ごろ雨も止み、少し空が明るくなってきたので「決行」に変更、妻に会員への連絡を頼む。
 夜叉ヶ池までは何度も行っているが、最後に訪れたのは十数年前だ。登山口までほとんど車に出会わなかったので、こんな雨の日はさすがに上る人はいないのかと思って登山口に着くとたくさんの車。名古屋、岐阜など県外ナンバーの車が多い。
 歩き出すと、沢沿いの地形を思い出した。沢は雨で水かさが増え、ゴーゴーと音を立てている。夜叉ヶ滝は水が茶色に見える。これも夜半からの雨のせいだろう。橋を2回渡るが、昔の丸木橋とは違い立派な木の橋に変わっている。樹齢300年と言うトチノキの横を通り過ぎると、水平道は終わりジグザグの急登になる。
 森の年齢を感じさせるブナやミズナラの巨木の下を黙々と歩く。細かい雨は絶えず降っているようだが、頭を覆う樹木のおかげで雨具をつけるほどではない。ガスが樹木を覆い、幻想的な雰囲気をかもし出している。道端に可憐なササユリが一輪雨に濡れていた。珍しくOさんの顔色が悪く、つらそうだ。厚着をしすぎていて熱が体内にこもっているようにも見えるが、あと少しなので自力で頑張ってもらうよりしかたがない。
 「頂上まであと500m」の標識が現れてから長く感じた。頂上に早く着きたい思いが時間を長く感じさせるのだろう。「頂上まであと100m」の標識が現れると、自然に足が速くなってしまう。昔は無かった木道が現れ、10人ぐらいの人が休んでいた。残念ながら池にはびっしりとガスがかかり、全体の姿はわからない。池をのぞくとイモリやヤシャゲンゴロウが泳いでいる。

 
小雨が降っていたので雨具をつけて昼食を食べる。じっとしているとどんどん体が冷えてくる。池の周りを少し歩いてもどってくると、Uさんが池の中にサングラスを見つけた。拾い上げると「わたしのです」と若い女性からすぐ声がかかる。彼女たちは名古屋からやってきた女子大生で、岐阜県側から登ってきたそうだ。
 名残惜しいが(池かそれとも女学生か)夜叉ヶ池を後にする。帰りは本当に早く感じた。今回も標準時間を下回る速度で歩くことができた。確実に力が付いてきたように思える。白山登山を前に頼もしいことである。
 
冷えた体を温めるべく「そまやま荘」を目指す。折りしも「花はす祭り」をやっていて、はすの花を見ることができたのはラッキーだった。温泉につかりほっとして福井に戻る。夕食を食べても6時過ぎには家に戻ることができた。今までで一番早い帰宅だった。